第135話 名もなき魔眼
アイズ師匠と修行を開始して発覚した事がある。
「俺の魔眼は他者の魔眼の名前と能力を見る魔眼だ。魔眼が悪用されない様に回収するのを生業としている。」
アイズ師匠は魔眼を診ることの出来る目を持っている。
「ほぉ、人族で魔眼持ちは珍しいが、更に稀な例だとはな・・・。」
稀な例?
「左と右の眼で別の能力を所持している。」
それって珍しいんですか?
「世界でも中々いないな。まず、一つ目は転写の魔眼。お前さんの左眼に宿っている力だ。ある意味、魔眼殺しだな。」
それってどういう・・・?
「魔眼持ちの眼を見ると自動的に能力を写してくれる。本来、写して記録する事ができる能力は1つまでだが・・・お前さんのは複数記録出来るみたいだ。後で、蒐集した眼を見せてやるから幾つ記録できるか試すとしよう。」
眼を見せられるって嫌なんだけど・・・。
「右眼はお前さんの固有の眼だ。・・・名称は不明。効果も解らん。多くの魔眼を見てきたが、こんな事は初めてだよ。」
名前も効果もわからない魔眼ね。
スキルや魔法に関連する魔眼もありますか?
「聞いた事ないな。」
固有魔法が自由に出せたら便利だと思うんだけどな・・・。
「まぁ、ものは試しだやってみなさい。」
的から緑の炎が出るイメージで的を凝視すると、的から緑色の炎が上がった。
「長く生きてると不思議な物事を見聞きするが・・・お前さんは・・・いや、今更か。」
アイズ師匠はため息混じりにそう言った。
「さて、右眼は解ったが、左眼の限界を見るとしよう。」
この後、アイズ師匠のコレクションを見させられた。




