第132話 闘技大会副将戦2
魔法弾の雨が降り注ぐ中、エンさんは何か呪文を呟いていた。
何故か魔法弾はエンさんに当たらない。
『あの若造、やるな。主人達の固有スキルであの魔法は複製できたか?』
魔法ならムゲンノマドウソウセイでコピーができるが、それが実行されていないという事は固有魔法なのだろうか?
『そうだ。珍しい属性だな。』
「光と時属性の固有魔法ですかな?」
執事さんは表情を変えずにエンさんに聞いた。
「ああ、昨日完成した。マドリーの婆さんなら恐らくお前をぶつけるだろうって思ってな。少し前に不思議な男と対峙した話をした筈だ。その時に思いついた事があってな。」
僕の武器に使った素材の丸太を運んだ男性か。
あの時対峙した男性は周囲の魔法の力を消したとマドリーさんから聞いていた。
「何処に居るかは判らんが、攻撃の瞬間は気配は隠せないからな。光速化」
エンさんの背後から現れた執事さんが攻撃を加えようとした瞬間、エンさんは消えて執事さんの背後に回り込んでいた、
「悪りぃな。暫く屋敷の仕事は休んで良い。」
「勝者、ドット帝!」
「あやつめ・・・。」
「マドリーや、ドットを認めてやらんかね?40にも満たない人族が珍しい時属性の固有魔法を創るという事は並大抵の覚悟や努力では無いという事がわかるじゃろ?」
「ふん、マナミだって固有魔法を持っとるだろう。」
私はスキルによるものなんで、例外ですよ。
「良い加減にしてね、お祖母ちゃん?」
ラックさんは微笑んでいるものの、言葉は刺々しく感じた。
エンさんを邪険に扱い過ぎると、ラックさんに嫌われますよ?




