第130話 闘技大会中堅戦
「期待の新人、盗賊姫アリシア!」
「対するのはノース王、コルノフ・ノース!」
「え?親父!?」
「トレジャーと同じでな、娘の成長を見たくて仲間達に無理を言った。」
あの人、数日前まで牢屋に繋がれていたんだよね?
大丈夫なの?
「遠慮なく行かしてもらう。」
アリシアは空間魔法を使い武器をノース王に向けて射出していく。
アリシアの射出の仕方は精度が高くなっており逃げ場はない。
が、ノース王には当たらなかった。
「危ない、危ない。様子見でやられそうになるとは思っても見なかった。これ程までとはね・・・。」
『あれは時間の魔法だ。娘の方に勝ち目はないぞ。』
久しぶりに腕時計が語り出した。
『自身には時を速く、相手には時を遅く流れるようにしている。』
「マナミさんは気がついてると思いますけど・・・」
固有魔法だよね。
「私も娘に敬意を払おう。流れる時よ、凍てつけ!凍結睡眠!」
アリシアは凍りつき時が止まった。
「勝者、ノース王、コルノフ・ノース!」
「すまない・・・。」
アリシアは僕たちに顔を見せないで何処かへ行ってしまった。
アリシアを追いかけようとしたが、エンさんが止めた。
「そっとしておいてやれ。」
「地味な勝利だね。もっと魔法は派手にやるもんだよ。」
向こう側ではマドリーさんがノース王に悪態をついていた。




