第122話 無理のある設定
この国を滅ぼそうとしていたノルドを捕まえて城下町の人達は宴を開いたらしい。
ギルドマスターの「姫様が戻って来たしめでたいから宴だ!」の一言で。
「あの阿呆め、酒を飲む為に市民を煽ったな。」
「まぁ、そういうな我が友ノーブルよ。」
彼女の旦那であるノーブルさんは友人でもある王の所へやって来ていた。
「そんで姫さん、これからどうすんだい?そこの痩せ細ったオッサンはお前さんに後を継いで欲しいみたいだが?」
「私は・・・」
アリシアの答えを聞いた2人は笑った。
僕らは宴会で英雄に祭り上げられていた所、国王様に呼ばれた。
「アリシアは其方らと旅をしたいと言った。希望を叶えてあげたいが・・・」
まぁ、父親としては心配ですよね。
「転移門なんか作れぬか?」
そんな者、さくっと作れたら世話ないだろ何て思っていたらラックさんが口を開いた。
「作れます・・・まだ、試作ですが。」
「そうか。では牢屋に作ってもらおう。報酬はこれくらい出す。」
そう言って金貨一杯の袋を差し出した。
流石、金持ち。
「試作なのでそんなに要りませんよ。それにまだ片方しか設置しないので使えませんし。」
そう言って袋から金貨を半分取り出し袋を王に投げ返した。
不敬では?とか思っていると王は笑いながらラックさんに「やはり御二方に似てるな。」と言った。
この人もマドリーさん達の知り合いか。
「反逆者の逮捕の立役者の娘さん、難儀な異能だね?この魔道具を差しあげよう。」
それは小手だった。
「使い方は魔道具が教えてくる。後で試すといい。それで、マナミとやらは何を望む?」
僕はアリシアから報酬を貰うので王様からの報酬は辞退した。
次の日、4人揃って王座の前に呼ばれた。
「我が娘は今現在も行方不明だ。そこに居るのは偽物だ。」
国王は笑いながらアリシアにそう言った。
姫が旅に出ると言い出したら大事なので偽物として扱いう事にした。
無理やりな設定のため、これには家臣団も苦笑いである。
「いつでも帰ってこい。」
「はい。」
「国を救ってくれてありがとう。また近いうちに会おう、若き冒険者達。」
え?近いうちに会うの?




