第120話 公開処刑
「公開処刑を始める。本日は3名である。」
長身の女性、老人、少女が処刑台に上げられた。
まずは長身の女性の罪状が告げられる。
「この者は冒険者ギルドのギルドマスターという立場を使い国家を転覆しようとした。」
次に老人
「このみすぼらしい老人は我が名を騙り市中を混乱させていた。我が名を騙るなど不敬の極みである。」
最後にドワーフの少女
「この国の亡き姫、我が娘、アリシアを語った重罪人である。あろうことか他国で盗賊をしていたそうだ。」
「アリシア様を騙るとは・・・殺してしまえ!」
聴衆の誰かが大声を張り上げると同調するような意見が出始めた。
アリシア人気なんだな。
「静かにせい。3名、皆、重罪により処刑とする。」
処刑が宣言されると仮面を被った3名の処刑人が刀を振りそれぞれの首を切った。
「今日は我の後継についても話がある。後継者はノルドとする。」
「それで満足か?馬鹿息子よ。」
首を飛ばされた筈の老人は大声で言い放った。
「どういう事だ!?今首を跳ねられた筈!」
偽物の王は死んだ筈の老人が喋り始めて動揺が隠せない。
「簡単さ、それは人形だよ。人形遣いの私がいるんだから気がつかれずに操作するのは簡単さ。ヒック。」
この街のギルドマスターは人形遣いだったが、人形やそれの材料は隠している筈であった。
偽王は兵士に裏切り者がいると考え兵士達の方を睨みつけた。
「引き渡されたアリシアが本物ならね。固有魔導書なんて名前が売れてきてるけど魔法だけが僕じゃないし。」
「貴様は誰だ!」
処刑人の1人が仮面を外してこう言った。
「僕は固有魔導書のマナミ。幕を引かさせてもらう。」




