第9話 宿屋にて
ウェスティンの街、宿屋の一室
魔術学校は東にあるイーストリア帝国領のイースの街と西にある王都にあるようだ。
マドリーさんは国内の王都ではなく隣国の帝国領に行けと言っていた。
どうしてだろうか？
『私、ブラック・ネームが説明しま〜す。
それは、ウェストリア王都では種族差別が酷いからです。鍛冶ができるドワーフは、ましな方で、エルフや魔族の地位は最下位です。
しかし、隣のイーストリア帝国は皇帝の意向により、能力を持つ者を人種に問わず登用するそうです。だからお婆ちゃんはイースの街に行けと言ったのだと思います。』
やっぱり慣れないな・・・
この妖精さん、もといエルフとの脳内会話・・・
『慣れてくださいね。あと、気軽にラックって呼んてください』
交代はできる？
『今は、無理ですね・・・。やれるならやってます。』
デスヨネー・・・。
マドリーさんには会って欲しいんだけど・・・
『お気遣いありがとうございます。
あ、そういえば、固有スキルを借りてステータスを見てみたんですけど・・・いくつか変化してましたよ？』
え？そんな事できるの？
とりあえず、ステータスを見てみよう。
『ステータス』
ステータス
ブラック・ネーム（黒瀬真名美）
性別:女
LV.21（1）
HP90（45）／90（45）
MP250（0）／250（0）
攻撃力26（6）
防御力26（6）
魔力 200（0）
賢さ128（68）
スキル
笛演奏LV.10（Max）（new）
固有スキル
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No information
Soul
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ステータスコマンド
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・自分のステータスを見れる。
・アイテムの収納ができる。（収納コマンド）
領域外の為替
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・両替ができる（手数料なし）
・現在の世界以外の通貨交換もできる
・ATM機能（時間外手数料あり）
中文字化け（new）
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・言語の自動翻訳。
・鑑定の妨害。
・固有技名の変更、テキストの最適化
ムゲンノマドウ
Link START
・少ない魔力で魔法を行使できる。（消費MP1/10）
（召喚魔法は適用外）
・見た魔法を習得できる。
（ただし、このスキルで合成魔法、--------、
--------、固有魔法、召喚魔法は習得不可）
能力値が2人分になってる。
僕の能力値低いな・・・。
『文字化けは魔眼を受けた影響ですかね』
多分そうだと思う。
少し見やすくなったかな？
気になったのはSoulかな。
うん、黒塗りの公文・・・
『何ですか？それ』
何でもないです。
（この世界だとそんなものは無いのだろう。）
ムゲンノマドウを調べたいところだけど、まだ、変化しそうだし様子を見ようか。
『そうですね。夜も遅いし、もう寝ましょう』
とラックさんに言われて、ゆっくり寝ることにした。
