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氷は冷たいが彼女の僕に対する態度も冷たい。


氷のような微笑みで彼女は僕を問い詰める。


氷は溶けると汗を流すが今の僕も冷や汗を流している。


グラスの水に浸る氷は彼女と一緒で生き生きしている。


水を冷凍庫で冷やすように彼女の頭も冷やす必要がありそうだ。


氷に引けを取らない透明感を持つ彼女の容姿は美しい。


氷の上はよく滑るが僕は面白いことを言おうとしてよくスベる。


氷を口に入れたときのように味がない男だと彼女は言う。


グラスの水に浸る氷は小さくなり、僕の態度も一緒に小さくなる。


彼女の怒号が響き、冬でもないのに辺りは凍りついた。


僕は驚きすぎて氷のように固まり、動けなくなった。


氷の刃で刺されたように突き刺さる彼女の言葉がグイグイと内面をえぐる。


氷をアイスピックで砕いたみたいに砕け散る人生なんて、もうこおりごおりだ。


氷が水から変わるように、僕が自ら変わることをしないなんて駄目だ。


グラスの水に浸っていた氷は完全に溶けてなくなったが、彼女が僕と交際してくれた理由の謎は解けずに残っていた。


アイスという言葉を使って誓うとするなら“僕は生まれ変わってもあなたを愛す”そう誓う。

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