一人目の勇者、覚醒(というなの暴走)
安全圏を確保しつつアイリ姉が暴走しているところにたどり着く
予想道理というか案の定アイリ姉はゴブリンキングの事しか目に入っていなかった。
アイリ姉の姫騎士モード。 そう、その格好は
中空に浮かび上がり右手に大きな槍を持ち左手に自分の身体を覆い隠すことが出来る盾、そして何より秘部や乳首以外が殆ど露出している「ビキニアーマー」状態の事を言うのであった!
無論、そんな格好をしたロリが目の前に居て、興奮する馬鹿がこの中にたった一人だけ居た。
アラド兄と私はその格好が普通だと思っているから得になのも起こらない。
和也の好みはロリ巨乳なのでぎりぎりアウト。
つまり
「ビキニアーマーのロリキタァァァァァァあぁぁぁぁぁぁ!!」
普通のロリスキーな徹夜が、暴走してそのまま突撃してしまったのであった。
「クリス、止めなくても良いのか?」
「止めたくてもあれを止めるのは何かやだ」
「同感だ。友人としてもあれをとめるのはな」
質問したアラド兄もそれで納得し私と和也はもうどうにでもなればいいやと思っていた。
すると突然徹夜が私達とアイリ姉の途中で足を止めた
そのまま突撃すると思ったのだが違ったのだろうか?
注意深く徹夜を見ていると何か喋っているかのようであった。
周りを見ても何も無く、精霊がいるというわけでもない。
一体何を?
そう思ったとたん徹夜の身体から膨大な魔力が溢れ出てきたのであった
「くっ!クリス、すまん!」
「構わないから!和也も私の後ろに!」
「あ、あぁ」
その膨大な魔力は全方位に対して暴力的なほどの破壊力を持っていた。
それこそ、離れた距離に居る私達に直撃すれば怪我ではすまないほどの魔力の波。
直ぐに今装備している麒麟が赤から鮮やかな蒼い色へと変化し目の前に障壁を生み出す
障壁は魔力の波の直撃を受けてもびくともしなかったが少し遅ければ危なかった。
現にそれだけでゴブリンキング以外のゴブリンとコボルトが光に帰っている。
それほどまで濃密な魔力であった。
カラド兄もその魔力を察知したのか一気に跳躍し波を回避している。
あれを喰らえばカラド兄とて唯ではすまなかっただろうと思いながら一体何が起きたのかと徹夜を見てみるとその姿が変わっていた。
両手に日本刀、身体には真紅の侍の甲冑を着ている。
あんな能力、徹夜が持っているはずが無い。
さらにそのまま和也は突撃しゴブリンキングと交戦を始める
空からはアイリ姉、地上は和也。
ゴブリンキングはその波状攻撃に耐えることなどで気はしなかった。
「和也、此処に徹夜は召喚された時何かと契約でもさせられたのか?」
「いや、していない。突然この世界に召喚されて右往左往していたくらいだからな」
「だが、あれはアイリの姫騎士モードに匹敵する力を持っているな」
事戦闘においては未経験のはずの徹夜が両手に持った日本刀を鮮やかに操り敵を切り伏せ、さらにはアイリ姉の攻撃を援護する形をとっている。
それは戦闘未経験の徹夜には出来る筈の無い、出来ることが無いはずの芸当。
一体何があったというのか?
そう思いながらも最後はアイリ姉の巨大な槍がその身体を貫き、徹夜の日本刀で十字に切り伏せられ光に消えていった。
教会襲撃並びに勇者召喚はこれでどうにかなった、と言うところだろう。
一つ大きく息を吐いてからアイリ姉やカラド兄の所に行こうとするとアイリ姉と徹夜の声が聞こえてきた
「そこな綺麗な美幼女よ!私にprprさせてください!」
「な、何言ってるのよ!と言うかあんた誰よ?!」
「勇者影虎徹夜です!貴女の為ならどんな敵でも倒して見せます!だからprprさせてください!」
……麒麟にぎゅっと力を籠めれば今度は黄色に変化し魔力を集め始めていく
「待てクリス、気持ちはわかるがそれは駄目だ」
「ツッコミ役が暴走してどうする晶。そんな危ないものじゃなくてとっととあれを殴り飛ばして来い」
「そうだな、その方が話が早いな」
魔力を霧散させ私と徹夜の間――大体30㍍――を一息に距離をつめその勢いのまま
「弟の目の前でアイリ姉に何言ってんだ馬鹿徹夜ぁ!」
思い切り殴り飛ばしたのであった。
もっとも、その不思議な甲冑のせいで柱を殴ったかの様な硬い感触を受け徹夜を蹴り飛ばすことは出来なかったが。
「何?!あれがお前の姉だと言うのか!?義弟よ!あの美しい美幼女は私の妻にするから気兼ねなく義兄さんと呼んでくれ!」
「誰が妻になるって言ったのよ?!クリス!貴女の方は大丈夫?!」
もう、どうにでもしてくれ
設定と思いっきり違う場所を発見したので一度削除して再度投稿
でも、ビキニアーマーはロマンの塊ですよね?