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勇者とチートと物語  作者: 紫藤 霞
物語の始まりと勇者と言う者
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アイリ、暴走

 階段を上った所に先ほどの神父が不安そうな表情で此方を見て、後ろ二人をみると絶望した表情になった


「司祭様……どうしてそのような愚考を……」


 神に祈りながらそう言葉を繋げていた

 だが、自体は待ってはくれない、故に


「神父!名は何と言う?」

「アレムスト・レーベンです」

「ならば王位継承権第5位クリスティン・F・イムルガルドの名と権限において神父アムレスト・レーベンに準司祭への昇格の提案並びに決定を通達する」

「?!私がですか!? まだ私は若輩…」

「自体の収拾に勤めよ!自体は急を要するのだ!今此処にいるけが人達も、そして此処に外にいる冒険者達も入れる!神聖魔法でそれらの回復を行う事を要請する!」


 神父……いな、準司祭となったアムレストが辺りを見回す。

 それに伴って徹夜や和也たちも辺りを見れば多くのけが人達の呻き声、けが人の友や家族達の懸命な言葉掛けが見て取れる。

 和也と徹夜はそれを見て顔を曇らせる。

 目で見て

 耳で聞き

 そして空気を感じる

 これが現実なんだという事をまざまざと見せ付けられていく二人の勇者

 それとは対照的にアムレストはゆっくりと私のほうを向いた。

 その顔には決意を決めた顔が映っている


「判りました。若輩ながらこの身は教会の一員。その命、全身全霊を掛けてお受けいたします」

「承知した……すまん、此処を押し付ける形になる」

「その為の、教会です。多くの物の怪我を癒し心安らげる場所その為にならなんでも致しましょう」


 そういうとアムレストは動き始めていく。

 直ぐにほかの神父を呼びアムレストの命令に従い治療を開始した

 そして青褪めている二人に声を掛ける


「和也、徹夜、大丈夫か」

「どうにか、な」

「俺は無理っぽい……でもこれがさっきのゴブリンの仕業なのか?」

「そう、お前達の特性が無ければ二人もこうなっていた。これが現実だ」


 そういうと二人に先に行くことを促す。

 けが人を避け、泣いている人たちを横目に教会の外に出る



 其処はもう戦闘は終了していた。

 30匹のゴブリンはアムド兄の指揮の下、殲滅が完了していたのであった


「早かったな。その二人が?」

「うん、勇者」


 私がアムド兄と話する。

 教会の関係者達が怪我をしながらそれでもどうにか気力で立っている姿を見る。


「皆の物良く聞け!私、王位継承権第5位クリスティン・F・イムルガルドがアレムスト・レーベンを準司祭へと任命した!後の事は我らに任せ皆は教会の中に!」


 その言葉を聴いて司祭に何かあったのだと言う事を知り、そして指揮するものが出来たことで安堵する。

 教会関係者たちは怪我をしていない一部が此処に残り残りは中に撤収して言った。

 入り口から敵をこれ以上入れて成るものかと奮起している者達。

 これならば大丈夫だろうと思い超々距離視点にてカラド兄、アイリ姉の様子を見る。

 すると


「……アラド兄」

「ん?」

「アイリ姉が姫騎士モードで怒髪天状態」


 その言葉を聴いて目を大きく開いてから天を仰ぎ目を覆う


「理由は、判るか?」

「ゴブリンとコボルト無視してゴブリンキングとやり合ってるから多分悪口言われたんだと思う」

「アイリよ、もう少しお前はお淑やかになれぬのか……!」


 アイリ姉の悪い所。

 それは「女の癖に」とか「女の分際で」とか言われると怒髪天になって周囲を省みないでその言葉を言った相手に突撃すると言うもの。

 ゴブリンキングはキングの名の如くどうにかゴブリンの王様らしくアイリ姉の攻撃を防いでいるがそれも時間の問題だろう。

 どちらかと言えばその攻撃の余波だけで倒れているゴブリンとかコボルト、そして姫騎士状態からの攻撃を必死に避けているカラド兄が残念でならない

 取り敢えずアイリ姉を止める為に徹夜と和也の二人を伴ってアイリ姉のところへと向かうことになった。



 ……やだなぁという私の気持は、多分アムド兄も同じだと思う

一応ログにハーレムと銘打っているのにハーレムのハの時さえ未だに見えてい無いこの状況。何とかせねば~

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