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登校

ここ花咲学園は特別科と普通科がある。特別科は各方面で活躍する有名人が在籍している。特別科と普通科は別々の校舎だ。特別科がある校舎は豪華絢爛で絵画や花瓶など骨董品が飾られている。普通科は特別科ほど豪華ではないし他の学校とさほど変わりがない質素な作りである。なんとまぁ凄い格差である。確かに特別科の生徒が大切なのは分かる。将来を嘱望されている若者たちだからだ。そこに私は通っている。特別科ではなく普通科にである。私は花咲学園2年Aクラス黒田百合だ。どこにでもいるような平凡な学生である。この学園には花の7人組と言われる人達がいる。それは

「きゃ〜!!」

うわ⁉︎うるさっ!うわ〜噂をすれば何とやらってやつだな、うん。

「よう」

「きゃ〜‼︎」

そう彼は花の7人組の1人水仙 潤。赤い髪を横で束ねていて制服のボタンを第三ボタンまで開けていてそれが彼の色気を更に増やしている。うん、眼福である。まぁ好みではないが見るだけなら眼福である。まぁさっきの台詞で分かると思うがプレイボーイである。学園きってのプレイボーイである。うん、死ねばいいと思う。

「潤、それぐらいにして下さい」

「あぁいいじゃねーか定家」

今止めたのは花の7人組の1人葛原 定家。白い長髪を一つ結びで結んでいて制服はきっちり着こなしている。うん、これもまた眼福である。

「いい加減にして下さい潤。毎回ここで時間をとって授業に遅れそうになるんですよ」

「あ〜、んなこと言って授業に遅れたって何も言われねぇーじゃねぇか」

「当たり前です。貴方の機嫌を損ねて大会に出ないと言われたら困るからです」

「いいんじゃねぇーの。黙認してくれるならそれで」

「学生の本文は勉強です。黙認されているからと言って授業に遅刻する出ないなどは不真面目です。」と溜息をつきながら答える。

「相変わらず真面目だなぁ定家は」

「貴方が不真面目過ぎるんです。」

聞きましたか奥さん。そうなんです。特別科は我儘言っても許してもらえるんですよ。羨ましい。そして水仙死んでしまえ。

「あぁいいじゃねぇかなぁお前ら。」

「はい。そうですわ、水仙様」

今返事をしたのは水仙 潤の取り巻きもといファンクラブの会員である。ファンクラブは水仙の会と言うらしい。

「さすが定家様。ちゃんと弁えていらっしゃる。」

そしてこの葛原 定家のファンクラブは葛定家の会という。

「何よっ⁉︎水仙様が弁えて無いとでも言いたいわけっ⁉︎」

「いいえ、そんな事は言っていません。被害妄想で言いがかりをつけるのもいい加減にして下さらない?」

「何よ頭しか取り柄が無い女のくせに」

「脳なしよりましですわ」

うわまた始まったよ。ファンクラブ同士の喧嘩。どっちの方がかっこいいか。これが喧嘩の発端だったんだよなぁ。それから何かにつけて競うようになっちゃって。言っておくがどっちもどっちだと思うぞ私は。それより私は見られながら喧嘩は辞めた方がいいと思うぞ。

「お前らこんなところで喧嘩なんてみっともねぇーぞ」

「そうですよ。こんなところではしたないですよ?」

ほーら言わんこっちゃない。

「すいませんわ。水仙様。」

「申し訳ありませんわ、葛原様。」

「分かればいいんだ、それで。」

「そうですよ、皆さん仲良くですよ?」

「はい」

「分かりましたわ」

・・・・・どんな茶番だよっ⁉︎なんだよこれ⁉︎なんかもうイライラした。おっと⁉︎そんなことをしている場合じゃなかった。早く学校に行かなければ遅刻をしてしまう。特別科と違って普通科に遅刻をしていい制度など無い。むしろキツイ罰則がある。解せぬ、何故だ。そして私が思ったのは水仙死ね。

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