ライナの研究報告 ワイバーン
種名:不明種・通称「ワイバーン」
討伐場所:北方荒野・ブルーリッジ峡谷
討伐日:コド暦23年・初花月 初旬
1. 翼の構造と飛翔能力
翼長は体長の約1.8倍、翼膜は竜種の中でも特異な柔軟性を持つ。骨格密度は通常竜種の86%程度であり、軽量化により瞬発力は高い反面、持久力は低いと推定。短距離突撃に特化した捕食型である。
2. 尾と毒腺構造
尾長は体長の約0.4倍。尾先には複合毒袋を確認。毒液は神経麻痺性と組織壊死性の二重構造で、接触後3〜5分で局所的機能停止を引き起こす可能性がある。重篤な場合は全身麻痺を起こすと思われる。これは捕食と防衛両面で進化した特異機構。
→ 名称仮:「竜毒第六号」。
→ 今後の課題:安定抽出法の確立と毒耐性研究。
3. 鱗の構造と防御性能
鱗厚:最大12mm。構造は鉄に匹敵する硬度を持ちながら、重量は約30%軽量化。内部繊維構造の特殊化が確認された。
→ 防具素材としての応用可能性あり。耐熱・耐衝撃実験推奨。
4. 生態観察
討伐時の行動から、夜間〜早朝の活動が活発であることが確認。縄張り性が強く、定期的な小規模襲撃を行う習性。
→ 戦術的対応策としては、夜間の哨戒強化と迅速な斥候展開が有効。
また、属性魔法を伴った攻撃手段も必要。
5.補足
その肉は香草などで臭みを取り、火を入れる事で有食可能である。
竜研究家 ライナ