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クラスで異世界転移したけど何故か俺のステータスだけ恋愛ゲームでした〜意外と戦えるみたいなので女子と仲良くなって魔王倒します〜  作者: 風野唄
第三章 力を求める者よ

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084話 己の利の為だけに

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

「みんな!無事か!?」


勢いに任せに宿屋の扉を開く。

その音で驚いた全員が、こちらに視線を集める。


「こっちは大丈夫よ」

「ぜーんぜん平気!」


どうやら1人も欠けることなく宿に戻れた様だ。

1人1人が自分の無事をアピールするのを見て、焦りから解放された安堵感が一気に押し寄せる。

同時に溜め込んだ疲れもきた様で、大きなサイズのベッドに背面から飛び込んだ。


戦って、捕まって、調べて。

頭も身体もフル活用したのだから、気絶する程眠り込んでもおかしくないぐらいである。

だけど、まだ何もかも終わっていない。

レインズの師匠についても、リキテッドの悪事についても早急に方をつけるべきだ。


「これからどうするの?」


ミラが問い掛けて来た。

きっと俺の中で結論が決まっている事を察しているのだろう。


「俺達で止めるぞ。どんな理由があってもあの非道な行いを許しておく訳にはいかないからな」

「タイム、タイム〜!ミラとシローは何が起こってるか把握しているみたいだけど、こっちには全く伝わってないか!何か試合に負けて落ち込んでたらミラが来て、一旦宿屋に戻ることしか伝えられなかったし」


そうだと言わんばかりに白司録も頷く。

確かにこちらで勝手に進めようとしてしまっていたが、俺が動くなるとみんなを巻き込む事は避けられない。

ならば、きちんと説明する義務は生じる。

ましてや、仲間であれば尚更に。


「1度みんなも会っているリキテッド・ワーブル。あの闘技場運営のトップが、非人道的な実験を行っていた。人間と魔物を強制的に交配させて、より強い個体を生み出す計画だ。もうすでに何人もの人が犠牲になっているのも確認している。そして、その計画は今も尚続いている」

「えっ!?あの優しそうなお爺さんがそんなことしてたの?」

「人は見かけによらない」


2人はしばらく驚いていたが、俺の言葉を信じてくれた様子だった。

リルとラルは話こそ聞いているが、どこか上の空。

さっきまで闘技場に参加していたのだから、疲れていても仕方がないか。


「今日は疲れていると思うから、ゆっくり休んで明日から計画していこう」


気になることはまだまだあるし、この間にもリキテッドが刺客を送ってこないとも限らない。

だけど、それを差し引いても疲労が溜まっている。

交代で見張りを付けながら夜を明かせば、1人1人の負担を減らしながら休息を取れるはず。


コンッコンッ


見張りの順を考えようとした途端にノックの音が聞こえる。

恐らくはこの宿で働く従業員がノックをしてると思うが何の用だろうか。

夕食の時間はとっくに過ぎているので、その知らせではないはず。

何かトラブルがあった可能性もあるので無視をする訳にもいかず、そのまま扉を開けようと近付く。


「どうしましたか?」


声を掛けながら扉を開けると殺す勢いで飛び込んで来る傘の先が見えた。


「お前ッ!殺すつもりかよ!」


磨かれた反射神経だけを頼りに辛うじて攻撃は避けれたが、判断が少しでも遅れていたら顔に直撃していた。

確かに去り際憤っているのを感じたが、それは殺意よりも悔しさはず。

なのにここに来て明確な殺意に変わっているのは、短時間の間に何かあったと考えるべきだ。


「ミラって女はどいつだ?」


レインズの狙いはミラだと?

2人に接点はないはずだろ。

それなのにミラを狙っているということは・・・、


「悪魔に魂を売ったのかお前」

「・・・黙れ。俺とお前達は元より仲間でも何でもないだろ」


きっとリキテッドの指示で動いているのだ。

どんな事を言われたのかまでは分からないが、レインズの師匠に関係のはまず間違いない。

頭を下げてまで助けたいと思っている存在だからな。


宿の一室という狭い空間にも関わらず、慣れた動きで傘を振り回す。

俺も反撃したい所だが、他の利用客や仲間への攻撃が当たってしまうことを恐れてスキルを使えない。

ただでさえフィジカルは相手の方が上だというのに、その上でスキルまで使えないと言われたら勝ち目は薄い。


いや、こちらの人数は6人で、相手は1人。

数だけ見れば圧倒的に有利だ。

闘技場と違って1人ではないという利点を活かして完璧な連携を見せれば・・・。


「わざわざ教えるつもりはないってか。・・・なら、全員まとめてここで。【水魔法】”ハイドロラッシュ”」

「バカか!こんな狭い場所でそんな大技使うじゃねーよ!」


置いてあるクローゼットやベッドなどの物が次々と壊れていく。

6人で固まって迫り来る攻撃だけを的確に防ぐが、反撃の隙が見当たらない。

こうなれば多少のダメージも覚悟した上で、突撃するしかないか。


「ベリー!バフを頼んだ!」

「う、うん!分かった!【強化歌い】”スピードソング””パワーソング”!」


ベリーはいきなりのこの状況に戸惑いながらも、連携を取ろうと歌を奏でた。

レインズと互角とまではいかなくとも、良い勝負ができる範囲まで力が引き上げられたのを感じる。


「チッ!【身体強化】”レベル8”」


同じく相手も身体能力を強化。

傘と刀がぶつかり火花を散らす。

手に伝わるレインズの力。

じわじわと後ろへ押されているのが分かる。


このままでは本当にここで全滅になるのは避けれない。

やはり、レインズ相手にスキルを制限して戦うのは不可能か。

宿屋の従業員や客には申し訳ないが、スキル全開で抵抗するしか。


「士郎!こっちに!」


白司録の声が聞こえる。

普段は張らない大きな声だった。

何か作戦を思い付いたのだろう。

なら、彼女に託してみようと思った。


「何をするつもりか知らないが、お前とミラという女を逃す訳にはいかない」

「それで良いのかよ本当に」

「うるさい!黙れ!」


感情が昂ったこの一瞬。


「【光魔法】”フラッシュ”」


その言葉を聞いてレインズは咄嗟に目を瞑る。

だが、これはフェイク。

対策としてすぐに目を閉じてくるのは読めていた。


「頼んだ!神奈!」

「【全知全能の書(グリモワール)】”瞬間的有機物移動”!」

「おい!待てッ!」


最後にそう言ったレインズは、俺達を取り逃す事とは別の事で焦っていたようにみえた。

ご覧いただきありがとうございました。

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