表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラスで異世界転移したけど何故か俺のステータスだけ恋愛ゲームでした〜意外と戦えるみたいなので女子と仲良くなって魔王倒します〜  作者: 風野唄
第三章 力を求める者よ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

80/125

080話 その血は何色か

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

「総合決勝トーナメント1回戦、ミラ・マリストック対シローですが、シロー選手が棄権したということで、不戦勝としてミラ・マリストックの勝ち上がりになりました」


事務的なアナウンスが会場内に響き渡る。

無敗のレインズを倒して勝ち上がった男に興味を持つ者も多かったらしく、この不戦勝には大きな不満が漏れ出ていた。


だけど、アタシにとってはそんなことはどうでも良い。

あのシローが棄権?そんなのあり得ない。

いくら身内での勝負とはいえ、こんな良い機会だ。

どんな怪我をしていたとしても、這ってでも出てくるはず。


となると異常事態があったと考えるべきだろうか。

いやいや、考えすぎかな。

でも、考えすぎでも良い。

違うなら勝手に安心するだけだから。


気になったのは、Bブロックが始まってすぐのこと。

ちょうどアタシが試合をしている時に観客席から大きな音と観客の悲鳴が聞こえて来た。

あの音はシローが特別に造ってもらった拳銃という武器の独特なもの。

もしかするとその時には既に何かが起こっていたのかも。


不安が積もり募った結果、気付けば足が勝手に動いていた。

だって、誓ったんだ。シローの隣にいるって。

もう1人で背負い込ませるなんてことさせたくない。

シローが辛い時はアタシが支えてあげなきゃ。


「待ってて、今助けるから」


───


「どうだ?気分は落ち着いて来たか?」

「ふっ、冗談じゃないな。こんなに手厚い手枷、足枷されて落ち着く訳ないだろ」

「これも仕方ないことだ。どこまで聞いていたかは分からないが、聞かれた以上は生かしておく訳にはいかない」

「生かしておく訳にはいかないって言いながらも直ぐには殺さないんだな。何か理由でもあるのか?」


捕まってから1時間と少し。

ここまで拘束をしておきながら、まだ殺そうとする気配は感じられない。

何か理由があるのは確実だ。

そこに漬け込めば生存確率を大幅に上げられるだろう。


だから、言葉の節々に隠された情報を逃さないように集中する。

相手は馬鹿ではないが、それほど頭が切れるタイプにも思えない。

こちらのペースで会話を回せば、いずれはボロが出るはずだ。


「ワシが殺されないと思っているのか?カッカッ!バカも休み休み言うんだな。ただ楽しみたいだけだ。ほれ、まずはその指を1つ」


拘束された俺の手を無理矢理開かせて、小指を掴み、反対方向へ全力で力を掛ける。

徐々に指が悲鳴を上げ、痛みで顔が歪む。

どうやらそれが酷く嬉しかった様で、一気に力を入れて来た。


正常ではあり得ない曲がり方をする指。

折られた箇所が熱を帯びる。

一瞬で脳を支配する痛みをアドレナリンでどうにか誤魔化しながらも、リキテッドを睨み付けた、


「おいおい、そんな顔をするんじゃないよ。男相手だと言うのに興奮するじゃないか!」

「悪いが俺にそっちの趣味はないよ。それに楽しみたいって言う理由も嘘だろ?俺には分かってんだぜ?本当の理由が・・・」

「本当の理由?なんだそれは」

「違うとは言わないんだな」

「勘違いするな。馬鹿の妄想に付き合ってやろうと思っただけのことだ」


やはり、何か別の理由がある。

それは確かだ。

だが、それが何かまでは・・・。


「なんだ?ただのハッタリか?まぁ良い、そこまで気になるなら死ぬ前に答えを教えてやろう」


まさか自分から語り出すとは。

思ってもいなかった状況に戸惑う。

何故、このタイミングで教える気になったのか。

少し考えば分かる。

俺の命は後少しと言う訳だ。


「お前さんを実験のモルモットとして改造させてもらうからだ。安心せい、ただ身を任せていれば良い」


実験。じん・・・。

頭に1つの言葉が過ぎる。

それは余りにも非人道的で、最悪な計画の名だ。


「人工的半人半魔化計画・・・」

「なんだ知っていたのか?それともあの時ワシの口から漏れ出ていたか?」

「実際に会ったんだよ、No.1(ナンバーワン)と」


最初の街タタルトで出会ったスライムと人間の半人半魔。

苦しそうな表情になりながらも最後まで戦っていた彼女の顔が今でも鮮明に思い出せる。


「No.1か、よく覚えている。・・・あの出来損ないのことはな!思い出すだけでも腹立たしい。ワシが丹精込めて創り上げた半人半魔の癖に、辛い事があると直ぐにママ、ママと泣きやがる。そのせいで調教にどれだけ時間を有したか」

「お前の方こそ人の血は流れてるのかよ。それに調教って・・・」

「生物兵器を創り上げて売らない馬鹿はいないさ。だから、調教も必要になる。要らん感情を捨てさせる為にはな」


コイツがどんなことをして来たのか。そして、あのNo.1と呼ばれる少女が辛い思いをして来たのか。

考えるだけでも頭が痛くなる。


「そこまで知っているなら話は早い。半人半魔を創る為に女は魔物と交配させるだけで良いから楽に創れるんだが、被験体が男の場合はどうやって創るか知っているか?」

「知りたくもないな」

「大量の血を魔物に与え続ける。それも一気に取り出すのではなくてジワジワと。そうすれば、長い時間酸化していない新鮮な血を与えられるからな。そうして、人間の血を大量に摂取した魔物と人間の男を交配させれば、母体が魔物でも半人半魔が生まれる可能を高められる。しかも、母体が人間の半人半魔よりもかなり強い個体が生まれるのが証明されているんだ。面白い研究だろ?」

「面白い?どこがだッ!なんで、そんな研究でヘラヘラしていられるんだッ!」

「そんなにカッカするな。この研究は人間が有する10個の領土が支援している。その意味が分かるだろ?・・・無言か。ワシもそろそろ話し疲れた所だ。早速、実験を始めさせてもらうとするかな」


俺の怒りが冷めないままに、リキテッドの実験が始まろうとしていた。

ご覧いただきありがとうございました。

よければ評価、ブックマーク、いいねお願いいたします。めっちゃモチベーションに繋がりますのでどうか、どうか!!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ