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クラスで異世界転移したけど何故か俺のステータスだけ恋愛ゲームでした〜意外と戦えるみたいなので女子と仲良くなって魔王倒します〜  作者: 風野唄
第三章 力を求める者よ

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076話 降り注ぐ痛み

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

「いよいよAブロック決勝戦です!・・・の前に出場者の紹介から入りましょう!まずは、この男〜!」


入場口から盛大な火柱が立ち上がる。

今までこんな演出は無かった。

まだブロックの決勝戦だというのに、ここまで派手な演出を見せていたら最終的にはどこまで行ってしまうのか。

考えるだけで恐ろしい。


俺とは対極に慣れた様子でフィールド内を歩くレインズ。

表情は先程の事もあってか苛立っている様に見える。

その有り余ったエネルギーを今から受けるのか。

これは相当気合いを入れなければ数秒も持たないかもな。


「類まれなる判断能力と、奇妙な傘を変幻自在に扱うその才能は数々の挑戦者達を追い詰めて来た!無敗の覇者、レインズ〜!」


紹介文と共に一気に盛り上がりを見せる会場。

どうやらここでは俺がアウェーのようだ。

それもそのはず。

この闘技場の人気はレインズの圧倒的な強さの下で成り立っている。

ぽっとでの奴がいきなり応援してもらえる訳もない。

だからと言って、負けてやるつもりもない。


レインズ無敗伝説はここで終わりだ。


「対する挑戦者は、見た目は冴えない普通の男。しかし、意外な強さを見せて勝ち上がって来たダークホース。その称号にふさわしい闇魔法と珍しい剣を武器に立ち向かえ。冴えない男、シロー!」


会場からまばらな歓声が聞こえる。

こればかりは紹介が悪い。

なんで俺の二つ名だけこんなにダサいんだ。

紹介文の冒頭にも冴えないって入れているのに2回も言う必要ないだろ。


「───それではAブロック決勝戦スタート!」


そして、始まった。


開始と同時に動き出すレインズ。

先程の試合で使っていた身体強化はまだ使ってこないらしい。

様子見か他の狙いがあるのか。

分からないけど、感情的になり過ぎていきなり来ると思っていたので意外だった。

戦闘面に関しては冷静になるタイプということか。

その方が厄介で面倒だ。

猪の様に考えなしに突っ込んで来てくれた方が対処もしやすいというのに。


「【水魔法】”ハイドロラッシュ”」


あの時映像で見せたお決まりの手法。

魔法スキルと物理攻撃を交えることで相手を防戦一方にさせる。

だけど、俺だって無策でここに立っているはずがない。

こうなることはあの時から想定済みだ。


「俺はいきなり全力で行かしてもらうぜ?見てろよ、最強。これが俺の進化だ!【心眼武術】”千手読み”!」


レインズの攻撃が手に取るように分かる。

相手の動き1つ1つがその先の行動を物語っていた。

右へ左へ揺さぶりを掛けながら舞い落ちる木の葉の様に避ける。

全ての攻撃を無効化しながら、手を伸ばせば攻撃が当たる距離に。


「強いのは認めるがそれで勝ったつもりか?笑わせんな【身体強化】”レベル8”。これでお前も終わりだ」


自分の表情というのは自分では見えないものであるが、今の自分は鏡を見なくてもどんな表情をしているのか分かる。

思わず溢れてしまった笑みと思い通りに事が進んでいるということに対しての興奮。

相手から見たらきっと不気味に映っているんだろうな。


身体の全身が熱くなるのを感じる。

最近頻繁に起こる感覚。

強い者と戦い、倒し喰らい、自分も強い者になろうと心が騒ぎ出す。


「まだまだここからが勝負だよな!」


映像で見ているよりも実際に体験する方が遥かに速いレインズの動き。

固有スキル【スロービジョン】と意識の極限化を併用してようやく目で追えるレベルだ。


「俺はお前らみたいに力を誇示する為にここにいるんじゃねーんだよ。勝たないといけないんだよ俺は。じゃないと、ジジイが・・・。だから、お前はこのまま俺にやられて地面でも舐めてくれよ」


相手のギアも一段階上がったのを感じる。

今まで見てきた物はやはり実力の一部に過ぎなかったのか。

何やら事情があるみたいだが、だからと言って俺が手を緩める理由にはならない。

情けは時として人を滅ぼす。

そのことは学んだばかりだからな。


「【傘術】”雲薙ぎ”」


純粋な傘の薙ぎ払いに見えるが、それは動体視力が上がっているからであって、実際は音も置き去りにする程速いはずだ。

腕で受けよう物なら簡単に骨が折れるだろう。

いや、それだけで済めば良い方か。最悪腕が千切れるなんてことも。


スキルを発動する暇もなく白転黒爆で受け止める。


「その身体のどこからそんな力が出んだよ!」


文句の1つくらい言ってやらないと気が済まない。

受けた手は鈍い衝撃と共に痺れる。

一瞬、武器を離し掛けたがグッと堪えた。

白転黒爆を失うのは死に繋がる。

それだけは先の見えない戦いの中でハッキリとしていた。


「それ以上口開くなようっせーな!テメェーは黙って俺に負けとけばいんだよ!」

「黙って負けろって言われてはい分かりましたって言う程、俺はバカじゃねーんだよ。この勝負俺がいたいだいた」

「夢は寝てから言うんだな!」


またしても傘を振るうレインズ。


「頭上には注意した方が良いぜ?雲に紛れて、変な物が混じってるかも知れないから」


その言葉を聞いて彼は上を見上げた。

黒い闇の塊が至る所に散らばっているのにようやく気付く。

開始直後から気付かれないように、少しずつ天に集めておいた秘策。


今更気付いた所でどうしようもない。


「【闇魔法】”シャドウアロー”」


その姿を矢に変えて、一斉に襲い掛かる。

レインズは攻撃の手を止め、傘を広げて防御へ。


「当然傘広げて守るよな!」


傘を広げて四方八方から飛んでくる矢を防いでいれば、当然視界も制限される。

だから、距離を詰めるのは簡単だった。

後は隙を付いて背後へと周り、ホルスターから取り出した拳銃で至近距離から一撃。


不意を突かれたレインズは高い身体能力を活かして逃げようとするがこの距離では間に合わない。


脳天に直撃。

この距離であの威力、流石の無敗も地面へ倒れこみそうになっていた。

ご覧いただきありがとうございました。

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