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クラスで異世界転移したけど何故か俺のステータスだけ恋愛ゲームでした〜意外と戦えるみたいなので女子と仲良くなって魔王倒します〜  作者: 風野唄
第三章 力を求める者よ

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075話 目的不明の女

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

初戦はあっという間に終わってしまい、その後も順調に試合は進んでいく。

トーナメントを勝ち進むにあたったヒヤヒヤする場面もあるかと思ったがそんな事も一切ない。

意識の極限化すら使う場面は無かった。

闘技場で良い対人戦闘の経験が積めると思ったが、これでは全くと言って良いほど手応えがないな。


そうなってくると早くレインズと戦いたいという感情が強くなる。

俺の今のレベルでどこまでレインズに通用するのか。

気になってしまう。


「Aブロック準決勝はレインズ対コルコとなっております。両者はスタッフの指示に従って準備をお願いします」


この組合わせも面白そうだ。

レインズの相手であるコルコと呼ばれていた女もかなりの手練に見える。

どんな戦い方なのかは全く想像つかないけれど、レインズに少しでも傷を付けてくれたら見応えがあるんだけどな。


スタッフに呼ばれたレインズとコルコは立ち上がってフィールドへと移動を始める。

2人が出て行ってしばらくするとモニターに電源が入り、会場の様子が映し出された。


控室に残っているのは準決勝を勝ち進んだ俺だけ。

最初はあんなにもうるさかった控室も今ではこんなに静かだ。

その方が映像に集中出来るから有難いけど、どこか寂しさもある。


「そろそろ始まるな」


レインズとの試合に注目する。

準決勝に上がってくるまでは、殆ど一撃で敵を倒していたので情報はあまり得られていない。

出来れば少しでも手の内が知りたいところだ。


『最終局面になり、会場のボルテージも最高潮に達しております。やはり注目すべきは無敗の王者レインズでしょうか』

『いやー、そうですね。この街で1番強いのは誰かと聞かれたら誰もが口を揃えて言いますからね』

『おっとこうやって話している間に準備が終わったようです。それではAブロック準決勝、試合開始!』


間を繋ぐ為の実況の解説も終わり、開始の合図を送る。


意外にも先に動き出したのはレインズだった。

今までに見て来た試合では自ら攻めに入るところなど見た事はなかったのに。

表情もどこか険しいものになっている。


武器である傘をコルコの目の前で開いて目眩し。

視界を制限した状況を利用した足払い。

そのまま後ろで水魔法を展開して二撃目も用意しておく。


「なるほど、面白い戦い方ですね。傘にそんな使い方があったなんて」

「そんな冷静に分析している余裕があるのかよ、お前」

「ご忠告ありがとうございます。しかし、心配は要りません」


足払いには全く動じないコルコ。

細い身体のどこでレインズの足払いを耐えているのか不思議だ。


しかし、まだレインズの攻め手は止まらない。

ここで始めて見せた水魔法がコルコを襲う。


「【水魔法】”ハイドロラッシュ”」


この近距離から放たれる何本もの水の波動砲。

それも一本や二本ではない。


「【水魔法】はデータにないスキルですね。直近のデータは完璧に把握しているので、発動頻度はかなり少なめか、それともここで初出しか。どちらにせよ、もっと把握しておく試合範囲を広げておくべきでしたね。まぁ、これくらいは簡単に対処出来るので問題ないですけど。【水魔法】”ハイドロラッシュ”」


全く同じスキルを発動させたコルコは、レインズの水魔法に一切慌てる様子を見せず冷静にスキルを放つ。

同じスキルがぶつかり合う時は、威力の高い方が打ち勝つ。

だが、2人のスキルはぶつかり合い相殺される。

威力まで同じだったということか。


「厄介な女だぜ。冷静な判断が出来ますよってアピールしてくるのがいけ好かない。もっと慌てふためく姿を見せた方が可愛げがあるんだがなッ!」


文句を垂れながらも攻撃の手は止まない。

荒々しくも見えるが的確にコルコの足を狙っての攻撃。

まずは機動力を完全に削ぐのが狙いか。


傘の持ち手を相手に向けて、足に引っ掛ける。

その瞬間、見ている観客もレインズも勝ちを確信した。

後は自分の間合いに引き摺り込み、避けられない状況でトドメの一撃を派手に放てば良い。


「厄介という言葉は褒め言葉ですね。それほど苦戦しているということですから」

「褒めてねーよ、うざいだけだっての」


一気に傘を引く。

動く気配のない傘と不敵に笑ったコルコの笑顔が、降り始めた小雨も合間って不気味に見えた。


「あぁ、そういうことかよ。お前、人間じゃねーな」

「クククッ。それはどうでしょうね。答え合わせは私が本気を出す時に出来ますよ」

「なら、今すぐにでもその本気って奴を出した方がいいぜ?じゃないと今すぐ死ぬぜ?【身体強化】"レベル8"」


何かに気付いたレインズ。

身体強化をいきなり8段階目まで上げる。

それを見た会場は大盛り上がりだが、汗を掻いているのはコルコではなく、レインズの方だった。


傘を持ち直し体勢を整えてから再度攻撃。

・・・のはずだった。


「おっと、怖いですね。これ以上は戦う必要もないですし、()()します」

「降参だと!?ふざけんな!まだ決着は付いてないだろ!」

「言ったでしょ?もう必要が無くなったと。私達には私達の計画があるので」


何が起こったのか理解出来ないが、どうやらレインズの勝ちらしい。

勝った本人は納得が出来ない様で、スタッフに抑えられながらも立ち去るコルコの後ろ姿を見て暴れていた。


頼むからブロックの決勝前にレインズを刺激しないで欲しい。

次に当たるのは俺なのだから、その皺寄せは当然俺に来る。

楽に勝ちたい訳ではないが、だからと言ってわざわざ厳しい条件を追加して欲しい訳でもない。


「あー、クソー。文句言ってても始まらないよなー」


モニターを1人で眺めながら、覚悟を決めるしかなかった。

ご覧いただきありがとうございました。

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