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クラスで異世界転移したけど何故か俺のステータスだけ恋愛ゲームでした〜意外と戦えるみたいなので女子と仲良くなって魔王倒します〜  作者: 風野唄
第三章 力を求める者よ

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069話 古を統べる者

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

今日一日の動きをどうするか迷っていた。

闘技場に参加するつもりではいたが、よくよく考えるとミラはさておき他の4人を闘技場へ参加させるのは難しいのではないだろうか。

特にベリースト・タタルト、彼女はサポート向けの性能なので表立って戦うのはほぼ不可能だ。

それにいつ睡眠の呪いが発動するのかも分からない。


ただ、彼女に参加をするなというのも難しい。

前回一緒に戦う事を誓ったばかりなのに、来て早々に不参加の方向でいこうなんて口が裂けても言えなかった。

そうなるとベリーも戦える様にする必要がある。

いや、この際ベリーだけでなくみんなで訓練をするのも悪くない。


「ということで、今日はみんなで訓練をしようと思う。ミラに色々とアドバイスを貰いたいんだけど大丈夫か?」

「アタシはそれでも構わないけど、それよりも適任がいるわ。紹介するから付いて来て」


どうやら訓練をするに当たって良い教官がいるのを思い出したようだ。

ミラは俺達よりも先に冒険者になって色々な街を巡っている。

だから、この街にも知り合いがいると言われても然程驚きはしない。


ミラに連れられてやって来たのはギルドだった。

やはりこの街の冒険者の誰かと知り合いなのだろうか。


「で、どの冒険者に見てもらうんだ?」

「え?冒険者?アタシ、そんなこと言ってないでしょ。ギルドの職員が有料で訓練してくれるのよ」

「有料で訓練?それにギルド職員が?なんかあまり期待は出来ないな。失礼な言い方になるけど、ギルド職員で普段戦ったりしない人達だろ?」

「それは大丈夫よ。アタシだって素人を推薦するような冒険者じゃないわ。ギルド職員と言っても相手は元冒険者。それも元S級のね」


S級冒険者だと・・・。

A級冒険者の上の存在で、限られた者しかなれない。

ミラでさえA級だというのにS級の冒険者となるとどこまで強くなるのか。

これは期待する気持ちが高まる。


「じゃあ、ちょっと申し込んでくるから待ってて」

「分かった」


そう言ってミラは1人で受付の方へと向かった。


「え、S級冒険者・・・。ベリー、全然戦えないけど怒られたりとかしないかな?さ、流石にだ、大丈夫だよね?」

「・・・ちょっと怖いかも」

「ベリーもその気持ち分かる。筋肉が人間とは思えない程あって、ベリー達の顔なんて片手で潰せちゃうとかだったらどうしよう」

「人間の顔を潰すなら300キロ以上は握力が必要。だから、それはない・・・はず」


まだ見ぬ元S級冒険者に怯える2人。

ギルドの角で丸まってコソコソと話をしている。

内容が少し聞こえて来たが流石に怯えすぎではないだろうか。

それと流石にギルド職員が冒険者の顔を握り潰すなんてことは出来てもしないだろ。


「受付終わったよ・・・って、2人はなんであんな角にいるの?」

「気にするな、ちょっと妄想が膨らんでいるだけだ。リル、ラル。申し訳ないけど、2人を連れ戻しくれ」

「「分かりました!」」


俺が行くより癒しのオーラを纏ったリルとラルが行って方が素直にこちらへ来る可能性が高いと判断した。

実際、その考えは当たっていたようで、2人ともリルとラルに手を引かれこちらへとやってきた。


「覚悟は決まったか?例えスパルタでも乗り越えようぜ」

「誰が成り立ての冒険者をいじめる鬼スパルタ教官だって?」


タバコを吸い煙を撒き散らしながら登場した白髪のお婆さん。

顔もシワシワで体は老化で痩せ細っている普通の老人。

今まで出会った強者達のような強さは全く感じられない。

これが元S級の冒険者だったと言われても信じるのは難しいな。


「この方はエアトラル・ブリスベルさん。アタシが駆け出しの冒険者だった頃に剣の扱い方を教えてくれた言わば師匠みたいな存在よ」

「あのミラが他の人間とパーティーを組むなんてね。信じがたい話だったけど、本当にいるとは」

「それは色々とありまして・・・」

「ふーん、色々とね。その様子だと剣の腕は落ちてないか心配だよ」

「なっ!だ、大丈夫ですよ!」


普段はクールなキャラのミラが師匠の前では完全にタジタジになっている。

こんなレアなミラを見れる機会は中々ないので今の内に記憶の中に収めておこう。


「今日は、アンタ達に稽古を付けてあげれば良いのかい?」

「そうです。よろしくお願いします」


エアトラルさんは1人、1人値踏みするかのように見て周り、元の位置へ戻ってこちらへと向き直した。


「そこの男、力の制御が出来ていない。自分の器から力が溢れてしまっている。白髪の少女、魔力と知力に関しては高水準だが、基礎が疎かになっているな。そこのピンク髪の子はてんで素人。武器も面白いが自立した戦いは無理。ミラに関しても隙が多いわね。及第点をあげられるのはこの双子くらいか」

「一瞬見ただけでそんなに分かる物なんですか?適当言っているだけとかでは」

「師匠はその人の過去が見えるのよ。それで的確なアドバイスができるの」

「大袈裟に言うんじゃないよ。過去って言っても全部が全部ではなくて、戦闘している場面だけ。まぁ、そんなことは良い。アタシの指導では納得出来ないなら、剣を持ちな小僧(ボーイ)。アタシに剣先の1つでも掠めることが出来てば、アンタのことを認めてあげるよ」


そんな簡単なルールで良いのか。

いくらS級冒険者といってもそれは過去の話。

今はただの老いぼれたお婆さんだ。

今朝、ステータスを強化したばかりの俺なら簡単に終わらせてしまうだろう。


エアトラルさんには悪いが、俺は強くならないといけない。

その為には例えどんな相手であっても勝つ必要がある。


「ハンデはいるかい?」


この発言に挑発の意図はないだろうけど、俺にとっては嫌な言葉だ。

完全に舐められているとしか思えない。


「ハンデはいりません」


言葉短く、刀を握った。

何を言っても実力が伴わなければ意味はない。

それはエアトラルさんも俺も同じこと。

だから、ここから先は戦いの中で語るしかなかった。

ご覧いただきありがとうございました。

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