049話 浄化という名の
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「飲み物持って来たよ」
両手に抱えた飲み物を見せながらベンチに戻る。
ベリーはまだ起きていない様子だ。
飲み物はベリーの分もあるので、起きた時にでも飲んでくれたらそれで良い。
みんなわざわざお礼を言って飲み物を受け取った。
少し落ち着く時間を作ってからギャウルを見掛けてたことを報告する。
リルとラルは名前を聞いただけで怖がった。
名前を聞いただけでこの様子なら、あの時直接目撃しなくて本当に良かったと思う。
「何が目的なのかは分からないけど、気を付けないといけないわね。接敵したら厄介よ」
「なら、この街の用事済んだから、さっさと次に行くべき」
「そうね。アタシ達の為にも。この子達の為にも」
リルとラルの頭を優しく撫でながらこの街にも見切りを付けるミラ。
お金に関しては今度もギルドのクエストである程度は稼げるのでこれだけあれば心配もないだろう。
起きたらベリーにもその事を伝えて、明日にでもこの街を出るか。
この街でも何かしらの嫌な予感がした。
タタルトの時と同じ感覚だ。
これ以上は踏み込んではいけない何かが起ころうとしてる。
「ふぁーっ。んんー!・・・おはよう」
丁度眠りから覚めたベリー。
時間にしたら30分くらいか。
頻度としてはそこまで多い訳ではないがいつこの30分の睡魔が来るのか分からないと考えると恐ろしい。
30分の間で何があったのかを軽く説明はしておいたが、寝起きのベリーには半分以上伝わったかどうか。
肝心なここを明日にでも出発するという部分が伝わっていれば良しとしよう。
「うーん、これからどうする?」
「とりあえず今日はやることもないし、各々自由時間としましょう。みんなやりたい事があるかも知れないし」
提案された自由時間。
やりたい事なんて無いけど、他の人は違うかも知れない。
だから、こういう時くらい自由な時間があっても良い。
俺はリルとラルと一緒に次の街へ向けての準備でもしようかな。
ゴールドクライシスを出るとそれぞれが別々に動き出した。
ただ、ベリーだけは1人で行動するといつ眠気が襲ってくるのか分からないのでミラと一緒に行動する事に。
最初は保存食を買いに道具屋へ。
その後は魔導具店で何か野宿に使えそうな物がないかを探す。
次の街まで歩きになるらしいから、しっかり休める道具を揃えておくのは重要だ。
「「ご主人様」」「これ?」「何ですか?」
リルとラルが指を指したのは魔導具にしては大きめの箱。
キラキラとした装飾が施されていて煌びやかだ。
これの名前は、キャンピングテント・フルセット版。
どうやら、この中にテントや調理器具、簡易的なベッドからテーブルなど必要な物は全部揃う優れ物らしい。
こういうのを見ていると楽しくなってくるよな。
キャンプって結構ワイルドな男が好む趣味っ感じがして憧れるんだよ。
まぁ、道具とか揃えるの大変そうだから、一度も行ったことはないんだけど。
何なら川辺でBBQすらした事がない。
でも、道具を見るのは楽しいんだよな。
「これはキャンプの道具らしい。結構便利そうだな。でかしたぞ、リル、ラル」
良い物を見つけてくれたお礼に目一杯2人を撫でる。
決して、俺がこのもふもふとした可愛い生き物達の誘惑に負けたとかではない。
あくまでも2人への労いとしてだから。
他意はないものとさせてくれ。
「おっ、これなんか良いんじゃないか?」
今度は俺が良さそうな物を見つけた。
光属性の魔石で動くランタンだ。
光属性の魔石は意外にも火属性の魔石より安いので、魔導具として使うなら光属性の物の方が節約になる。
リルとラルが見たそうな顔をしながら背伸びをしてくる。
上から見下ろした時の可愛さが半端なくて鼻血が出そう。
ミラの過剰な愛で方には引いていたが俺もそっち側に行く寸前だ。
屈んで身長を合わせて2人にも見せて上げる。
「「綺麗ー」」
目を輝かせて喜びながらランタンを見るリルとラル。
もうこの時点で有用性とか関係なく購入する事が確定した。
その後も色々と魔導具を見てはリルとラルの反応を楽しむ時間を過ごす。
子供を愛でる親の気持ちをこの歳で知ってしまうとはな。
何とも複雑な気持ちである。
目星を付けた物を購入すると店を出た。
手には大量の荷物。
リルとラルが率先して荷物を持とうとするが流石にこれは重いので渡してあげられない。
宿屋までは近いので我慢して俺が運ぶことにしよう。
「おい、聞いたか?例のあれ」
道中で富裕層であろう見た目の男が噂話をしていた。
「あれって何だよ?」
「泥喰らいのいるエリア。綺麗になるらしいぜ。ゴールドクライシスの社長がそこに新しい建物建てるんだと」
「それ本当なのか?だって、泥喰らいとはいえ人がいるんだぜ?簡単にいなくなるとは思えないけど」
「それがこの噂の恐ろしいところなんだけどさ。何でも、魔族を雇って泥喰らいを抹殺するらしい」
「まさか!流石に金の亡者もそこまで非道じゃないさ」
2人は笑いながらその場を後にした。
まさかギャウルがこの街に来た理由は。
そうだとしたら本当に泥喰らいは抹殺されるのか?
嘘か誠か分からない情報ではあるが、あの時の嫌な予感が正しければ本当だろう。
聞かなければ何事も無かったかの様に明日にでも出発出来た。
だけど、一度こんな事を耳にしてしまった以上は無視ができない性格なんだよ。
だって、もしも動かなければ人が死ぬかも知れない。
俺が動いたって何も変わらないかも知れないけど、それでも動かないよりはマシだ。
勝手な事を言ってみんなは怒らないだろうか。
いや、そんな人じゃ無いよな。
困ってる人がいたら手を差し伸べられる様な奴らばかりだ。
「決めた。この街でやることが出来たら少し残る」
「「ご主人様の決めた事なら」」
リルとラルも同意してくれる。
本当に良い子達だ。
「そうと決まれば、宿に戻って荷物を置いてから情報収集だ」
急ぎ足で宿へ戻ると1人の男が宿屋のおばさんと話していた。
体格は2m前後ぐらいある大男。
着古した服に、片手には焼酎。
顔はアルコールのせいで赤い。
おばさんは完全に酔っ払いに絡まれているのだと思い、間に入って助けようとする。
「んだよ、お前は」
「おばさん嫌がってるだろ。やめとけよ」
「ぷっ、あはは!お前も若い奴にモテるんだな」
「うちのお客さんだよ。ほら、アンタは余計な首突っ込まず部屋戻りな」
「じゃあ、俺もこれ置いたら帰ろうかな」
ポケットから取り出した何枚かの金貨。
どんな関係か分からないけど、あまり良さそうでは無い。
おばさんとさっきの男の関係も気になるが、話を聞いても答えてはくれなさそうなのでとりあえず荷物を置きに部屋へ戻った。
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