表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラスで異世界転移したけど何故か俺のステータスだけ恋愛ゲームでした〜意外と戦えるみたいなので女子と仲良くなって魔王倒します〜  作者: 風野唄
第二章 金に囚われた人々

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/125

045話 小さな双子との出会い

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

声が聞こえた方へ走る。

必死に走る。

そして、倒れ込むおじさんの姿がやっと見えた。


「大丈夫ですか!おじさん」


返事は返って来ない。

脈も確認したがかなり弱っている。

出血が酷いのでとりあえず応急処置で布を強く巻いておく。

これが正しい処置の仕方かは分からないが何もしないよりはマシだ。


どうしてこうなったのか。

状況を確認する為に周囲を確認すると、小さな双子が首輪と手錠をされていた。

恐らく倒れている男の奴隷だろう。

そうなるとこの双子があの男をやったのか?


いや、そんな風には見えない。

次は自分達が同じ目に遭うのではないかと震えているのだから。

だったら、誰がこんな事を・・・


「「後ろ!!!」」


双子が綺麗なハモリを見せて、俺に呼び掛ける。

咄嗟に短剣を取り出しながら身体を捻り、何者かの攻撃を受け止めた。


「キャハハッ!ウチの攻撃を受け止めるってなかなかやるねー!」


派手なヘアセットに、露出が多い服。

頭には角、お尻からは尻尾が生えている。

ギャルの魔族がいるとしたら恐らくこんな感じだろう。


俺に気を取られている間にミラが後ろから迫っていた。

後少し、もう少しで攻撃が届く範囲へ。

そしてその時が来た。

息を殺して音を一切立てず、本気で殺しに行く一撃。


「ばぁっ!気付いてないと思った?」


どうやって察知したのかミラの存在にも気付くギャル悪魔。

長い爪を武器にミラの攻撃を受け止める。


「もうみんなして攻撃するなんて酷いよ」

「何者なんだよ。何であのおじさんを刺した」


その質問にため息を吐きながら渋々答えるギャル。


「この街に用があって来た魔族、ギャウルだよー!よろしくねー!あっ、そうそう何であのオッサンやったかだよね!・・・ムカついたから」


低い声で怒りを露わにするギャウル。

今までの明るい表情も一気に暗くなる。

何があったのかは分からないが、どんな事があったとしてもそれが人を傷付けて良い理由になるとは思えない。


「大丈夫、大丈夫!致命傷は避けたから!それよりも」


ギャウルはまだ幼い双子の方へと向かった。

おじさんはやられてしまったが、これ以上は誰も傷付けさせない。

ギャウルの前に立ち塞がり、行手を遮る。


「もぉー、結構空気読めない感じ?」

「これ以上先に行かせる訳にはいかない」

「んー、まぁ、いっか。ちゃんとその子達保護してあげるんだよ?英雄(えいゆう)ちゃん」


意外にもあっさりと飽きて立ち去ろうとするギャウル。

しかし、ミラはそれを許さなかった。

一度は攻撃を防がれたものの果敢に再度攻め込んだ。


「魔族なのに易々と逃す訳ないでしょ!ベリー、バフちょうだい!」

「えっ、あ、分かった!【強化歌い】"スピードソング" "パワーソング"」


2種類のバフをもらい、完璧な状態に。

これならギャウルに傷の1つくらい付けられるかも知れない。

そんな淡い希望が胸の中にあったが、話はそこまで上手く進まない。


「そんな事したら危ないじゃん。ほら、力抜いて。ふぅー」


攻撃を躱すだけでなく、背後に回って耳元へ息を吐き掛ける。


「ひゃっ!ふ、ふざけないで!」


突然の攻撃?に思わず声が出るミラ。

どれだけ相手が強いのかはこれで十分に分かった。

ここは今のままでは全力でぶつかり合っても勝てないだろう。

そんな危険な賭けをするよりも救える命を救わなければ。


「ミラ、今はその魔族よりも救える命を優先しよう!」

「だってさ、ミラちゃん!じゃあねー!」


ギャウルは背中から黒くて大きくて綺麗な翼を出す。

そして、翼を羽ばたかせてどこかへ消えていった。

彼女はこの街に用があると言っていたが面倒な事にならないと良いな。


馬車は動くので怪我人を乗せて急いで街へと戻る。

そして、ギルドへと運び込んで応急処置を。

その間に色々と事情聴取があったけど、話せることは多くない。

1番良いのはあの怪我人から直接聞くことだろうな。


処置を終えて、回復魔法を使うこと5分。

治療班のギルド職員の魔力が丁度尽きた所で、おじさんが目を覚ました。


「ここは・・・。そうだ!あの魔族は!魔族はどこへ!」

「もういなくなったよ」

「そ、そうか」


状況が掴めずに少し混乱している様子のおじさんに、倒れてから何があったか説明した。

そして、俺達の方も何があったのかを説明してもらう。


「あの女が道を歩いてたんだ。男なら素通りするけど、顔が可愛いお嬢さんとだったから声を掛けたんだ。最初は何事無く話をしてたんだが、後ろの引き渡し予定の双子奴隷を見るなり顔色を変えて攻撃して来たんだよ。まさか、魔族とは思わなかったから俺もパニックで」

「ってことは、貴方は奴隷商人?」

「いやいや、そんな大層な仕事してないよ。その下請けで奴隷を運ぶだけの仕事さ」


双子を見てギャウルが攻撃してきたのなら、彼女は奴隷制度に強い反感があると言うことか。

魔族といえば自分勝手に悪逆非道の限りを尽くすと思っていたが、まさか俺と同じ奴隷制度反対の奴もいたとは。


「そうだ!大事な商品に傷付いてないか?もしも、傷付いてたら上に殺される」

「傷は付いてない。だけど、酷く怯えているようで。ほら、この通り」


俺の足にピッタリとしがみつく双子の奴隷。

ギャウルと戦って以降、恐怖で人を見る度に体が震えている。


「良かったー生きてはいるみたいだな。よし、さっさと奴隷商の所まで連れて行くか」


元気になったアピールをしながら、双子を連れて行こうとする。

それでも全く離れない双子。


「どうにか出来ないの、シロー?ベリーはこの子達助けてあげたいよ」

「とは言ってもなー。んー、この子達、2人でいくらなの?」

「1人50万の計100Gだけど?それがどうした?」


これは仕方ない出費だ。

ここまで震えていたら助ける以外の選択肢はない。

奴隷を持つのも罪悪感はあるが、これで助けられるなら許して欲しい。


「これ150万G。少し上乗せしておいたから、途中で買われたって説明すれば問題ないだろ?」

「うーん、そうだな。事情が事情だから仕方ない。良かったなお前ら、今回のご主人は優しい奴だぞ。んじゃ、俺は事情を話しに取り引き先へ行くとするか」


傷が治ったばかりだというのにもう仕事へと戻る。

これで無事に問題解決か。

話の早いおじさんで助かった。


「「ありがとう、ご主人様」」


小さな声で感謝を伝える双子。


「えっ?ご主人様?俺が」


まさかそんな呼ばれ方するとは思わず戸惑う。


「それはそうでしょ。お金払ったのシローだし」

「それにこの子達も懐いちゃってるしねー」

「可愛いこの子達」


勢いで増えた新しい仲間。

色々と問題もあるかも知れないけど、こんな幼い子供が困っているんだ。

この子達が世の中で生きていけるくらい成長するまで親の代わりになろう。

心の中でそう決心した。

ご覧いただきありがとうございました。

よければ評価、ブックマーク、いいねお願いいたします。めっちゃモチベーションに繋がりますのでどうか、どうか!!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ