044話 パーティとしての始動
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「ふぁー・・・眠たい」
案の定、寝不足の俺。
結局寝れたのは3、4時間くらいだった。
お金は増やせたけれど、睡眠時間という大事な物を失ったのは痛い。
「ちょっとーしっかりしてよ?今からクエスト受けるんだから」
「いつものベリーと立場逆転だねー」
ミラが言ったように今日はクエストを受けるつもりでギルドへ来ている。
クエストと言っても、白司録とベリーがいるので簡単なチュートリアルをやるだけ。
だから、気持ちで言ったら少し楽である。
この辺に生息している魔物は分からないけれど、スライムやゴブリンレベルなら最悪な事態があっても俺とミラだけでも対処出来る。
「色々と説明は出来ることはあるんだけど、それはまた次回ゆっくり話せば良いから。今日はとりあえずクエスト受けて魔物を倒してみよう」
「い、いきなりなんだ。ベリー、ちょっと緊張してきた」
「大丈夫、大丈夫。突けば死ぬ様な相手にするから」
「それならこれが良いと思う」
白司録がクエストボードに貼られた1枚のクエストを手に取る。
そこに書かれていたのはコボルト討伐だった。
コボルトってイメージ的にはゴブリンと並ぶくらい序盤の敵って感じだけど、油断は出来ないな。
前回の様にイレギュラーワークになる可能性だってある。
「じゃあ、カンナが言うならこれにしようか」
「頑張る。もしもの時は助けて」
「当たり前じゃない」
表情からは読み取りづらいが白司録もまた不安があるのだろう。
クエストが決まれば後は話が早かった。
カウンターで依頼を受けて、早速コボルト討伐へと向かう。
道中は魔物相手に気を付ける事や絶対にしてはいけないルールなど、丁寧にクエストの進め方について教えていた。
俺が一生にクエスト受けた時はこんな丁寧に教えてくれなかったけど、そこに他意はないと思って良いんだよな?
少し続く森林地帯を抜けると怪しい洞窟があった。
自然の力で作られたというよりは人工的に削られたと言う方が合っている。
「これはコボルト達が自分で作ったとか言わないよな」
「良く分かったね、大正解。コボルトは大抵の場合、群れを成して行動するの。だから、その大勢のコボルトが生活できる様に地面や岩壁を削って棲家を作るの」
「もっと言うと、コボルトの中にも優劣が存在して弱いコボルトは強いコボルトに従う。そして、長い月日が経つと強いコボルトが進化してボスコボルトになるらしい」
「く、詳しいんだね。大体説明はそんな感じ。ベリーは分かった?」
「うーん、3割くらいは」
今の説明で3割も理解出来れば十分だ。
ちょっとした豆知識みたいな所だと思うし、直接戦闘には関係ない。
「早速進んでみるか」
洞窟の中へ進むとコボルトはいなかった。
代わりにいたのはスライムが数体。
どうしてコボルトの居住地にスライムがいるのかは不思議だが、敵の難易度としては丁度良い。
ベリーと白司録に武器を構えさせる。
「ま、まずはベリーがバフを掛けるんだよね。えーっと、【強化歌い】"マジックソング"」
フルートで綺麗な音を奏でた。
初めて強化系スキルを体験するけれど、目にこそ見えないが確かにバフが掛かっているのを実感出来るので掛け忘れとかは問題無さそうだ。
「ありがとう。じゃあ、私も。【全能の・・・」
白司録がスキルを発動しようとしたタイミングだった。
岩場の影から1匹の魔物が飛び出す。
見た目からしてコイツがコボルトだろう。
スライムを狙っていた白司録はいきなり現れた標的に動揺する。
「【闇魔法】"シャドウアロー"」
「【双剣術】"デュアルアタック"」
コボルトの攻撃が白司録に当たるよりも早く動き出す俺とミラ。
暗闇を纏った魔法の矢がコボルトを貫く、その後ミラの目にも止まらぬ双剣によう連撃でコボルトを切り刻む。
コボルト相手に少し過剰な攻撃だったが、緊急性があったので仕方ない。
「大丈夫か?白司録」
「問題ない。私が失敗したから迷惑を掛けた・・・。ごめんなさい」
「謝る必要はないから。アタシ達がすぐカバー出来るって証明になったし」
「ありがとう」
感謝の言葉を述べているが、頭の中は多少自責の念があるだろう。
しかし、これは失敗と呼ぶ程の事ではない。
味方同士でカバーすればどうにかなる範囲だったのだから。
白司録はどこかで自分でなんとかしないといけないという発想になっている。
その発想をゆっくりとで良いから変えたいって欲しい所だ。
その後もベリーと白司録を中心にクエストを進めていく。
ベリーのバフは近距離メインで戦う俺とミラにとっては嬉しいが、白司録とは少しだけ相性が悪いらしい。
とはいえ、魔力強化のバフもあるので全くシナジーがない訳では無いけど。
一方で、白司録は1人で完結してしまう強さを持っていた。
全能の書という固有スキル1つで、かなり広い範囲をカバー出来てしまう。
弱点らしい弱点と言えば、咄嗟の敵が出た時くらいか。
その時は俺達が助ければ良いので何も問題はない。
コボルトを狩り続けていると最終的に棲家の1番奥まで到着した。
そこにはコボルトのボスだと思われるサイズが大きいコボルトがいる。
前にゴブリンを討伐した時も魔物の群れの中で統率を取るボスがいたが、コイツはあのネームドとは比較出来ないくらい弱そうだ。
「【全能の書】"雷の贈り物"」
雨雲が生み出されいきなり降り注ぐ雷。
その轟音と共に焼き焦げるボスコバルト。
決して味方をする訳ではないが少し可哀想に思えた。
「これでクエストクリアね。ギルドに報告しに戻ろうか」
特に危な気もなくクエスト終了。
このまま街の方へと帰ること。
俺の出番は全く無かったので物足り無い気持ちもあるけれど仕方ない。
帰り道は白司録とベリーのフィードバックをミラから受けながら帰る。
「た、すけて、く、れぇ」
微かに聞こえた助けを求めるおっさんの声が聞こえる。
俺はみんなの顔を見るよりも先に身体が動いていた。
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