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クラスで異世界転移したけど何故か俺のステータスだけ恋愛ゲームでした〜意外と戦えるみたいなので女子と仲良くなって魔王倒します〜  作者: 風野唄
第二章 金に囚われた人々

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037話 ハイボルテージバトル

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

流石にギルド内で派手な戦いをしてはいけないと、クラン達の時に学んだので、外へと出た。

そして、なるべく人の少ない場所へ。


「戦う前に少しだけ時間をくれ」

「僕を前にして怖気付いたのかい?それならそうと言ってくれ。負けを認めた者に追い討ちを掛ける趣味はないからね」


横からごちゃごちゃとうるさいのを無視して準備を始める。

やっと俺にも開放された異世界スキルの習得だ。

現状、ポイントが1700まで溜まっている。

これを500ptだけ残して全部割り振るつもりだ。

何にどれだけ使うかは最初から考えてあるので時間はそう掛からないだろう。


【剣術】LV1→3

【闇魔法】LV1→3

【光魔法】LV 1→2

NEW【物体鑑定】LV1

NEW【魔力操作】LV1


これだけ上げれば問題ない。

スキルだけ見れば恐らく彼には劣るかも知れないが、そこはステータスで補える計算だ。


「そろそろ良いかな?僕も忙しいも人間でね」

「いつでもどうぞ」

「それじゃあはじ・・


言葉を最後まで聞かなかった。

先手必勝。

相手の不意をつくのは勝負の定石だ。


「小賢しい真似を」


正々堂々が好きそうな彼にとっては許せない行為なのだろう。

一層俺への敵意が増したみたいだ。


「そんな小細工をした所で僕には勝てないぞ!【精霊術】"精霊の加護"」


うっすらと青白く光るギムレット。

それから察するに身体能力向上系のスキルか。


真正面からのぶつかり合いを所望している所に悪いが、俺はそこまで正直者ではない。


「掛かってこい!シロー!」

「【光魔法】"フラッシュ"」


ただ辺りを照らす技。

だけど、範囲と威力は絶大だ。

目眩しに使うには十分過ぎる。


至近距離にいたギムレットは目を瞑るのが間に合わない。

奪われた視界と近くにいる敵。

ギムレットにとっては危機的状況をたった一瞬で作り出した。

これだけで俺は勝ちを確信する。

普通の人間なら対処出来ないだろうと思っていたから。


「視界が奪われたぐらいで僕は負けない」


忘れてはいけなかった。

こんなに女性へ執着したコイツでもA級の冒険者であると言う事を。

勝利を確信していた一撃は容易く受け止められる。

すかさず反撃に出るギムレット。

たまらず俺は後退した。


「中々考えた小細工だったみたいだけど、僕には通用しなかった。さて、次は何を用意してるのかな?」


初手の攻撃が失敗に終わった俺への挑発。

次は相手も身構えてしまっている。

そう簡単には攻撃が決まらないと思って良いだろう。


考えても考えても案が思い浮かばない。

なら、一か八か真正面から勝負を仕掛ける。


「やっとまともに戦う気になったか」

「生憎、それしか方法が無くてな」


相手のレイピアと俺の短剣で競り合う。

力は俺の方が上で押しているけれど、それも微々たる差だ。


「まだまだ君は弱い。これで圧倒的な差を見せてあげよう!我に力を!【精霊術】"火蜥蜴の精霊(サラマンダー)"」


ぽっと現れたのは小さな赤色の炎で全身を包んだ蜥蜴。

だけど、見た目からは考えられない程のプレッシャーを放っている。

息を吸い込む蜥蜴。

俺は謎の危機感を感じて、思わず距離を取る。


吐き出された息は辺り一面を火の海に変えた。

地面すらも一瞬で黒く焼き焦げる火力。

あの小さな体のどこにそんな力があるのか不思議だ。

もしも、自分の身に当たっていたらと考えると恐ろしい。


「その蜥蜴、危ないからしまってくれないかな」

「ふっ、無理な相談だな。【精霊術】"火蜥蜴の憤怒(サラマンダー・エンド)"」


続けて容赦無く吐き出された拳サイズの小さな火の球。

見た目は可愛らしい火の球だが、先程の攻撃な事を考えるとこれも当たればひとたまりもないのは言うまでない。

分かってはいるが、止めどなく吐き続けられた攻撃を避けるのは至難の業だ。


「これでとりあえず、【闇魔法】"シャドウアロー"」


迷う暇もなく、全身全霊で後退しながらもレベルを上げたばかりの闇魔法を発動。

地面にある影から浮かび出る無数の矢。

それが意思を持つかのように火蜥蜴の精霊(サラマンダー)の攻撃を迎え撃つ。

しかし、1、2本では相殺されず、10本でやっと1つ打ち消せるレベル。

だけど、逃げるには十分だ。

1発も当たる事無く射程圏外まで距離を取れた。


先程からなんとか一命を取り留めているが、最初の不意打ち以降攻撃に転じれていない。

このままではジワジワと追い詰められて負けるだけ。

やはり、格上相手にポイントを残す選択肢は甘かったか。


「全身全霊と行くか」


300ptを使って久しぶりに運動のステータスを上げる。

みなぎる力に酔いしれる間も無く攻撃へ。


「何度来ようと同じ事だ!【精霊術】"火蜥蜴の憤怒(サラマンダー・エンド)"」


近付く俺に目掛けて同じ技を連発する。

先程までは避けれる自信などなかったが今の俺ならそれが可能だ。


淡々と目標に向かって一直線。

何発攻撃しても当たらない。

そんな全く雰囲気の異なる俺にギムレットは困惑していた。


「【剣術】"ハイスラッシュ"!」

「ふっ、愚か者め!そんな攻撃、僕には当たらないぞ!」


ギムレットは余裕そうに笑みを浮かべ、地面を踏み締めて跳ぶ。

羽の生えた蝶のように鮮やかで華麗に。

A級冒険者相手だとこの距離でも当たらない斬撃。

だけど、問題は1つもない。


「ギッ、ギギィー!」


今1番厄介なのはあの蜥蜴。

まずはあれから処理する。


飛ぶ斬撃が火蜥蜴に命中。

悲鳴に近い鳴き声を上げて苦しそうにする。

これで厄介な攻撃は当分来ないだろう。


「良くも僕の可愛い精霊を!」


精霊が倒された事で怒りを露わにするギムレット。


「僕をあまり舐めるなよ!【魔法剣術】"風天の精剣(ウィンドキルブレード)"!」


ギムレットの剣にそよ風が集まる。

そして次第にそよ風が強風に、強風が暴風へと変わっていく。


周りの落ち葉が縦横無尽に天を舞う。

それを合図に立っているのも辛くなる程の風が解き放たれた。

短剣で防いでも貫通して肌を掠める切れ味の高い風。


「俺も見せてやるよッ!【闇魔法】"混沌の序曲(カオスファンファーレ)!」


相手の攻撃を飲み込む闇の渦が敵の攻撃にぶつかる。

道に落ちた物が激しい攻防に耐えられず揺れ動き、地面の砂が舞う。

互いに譲らない激しい攻撃。


「ようやく互角になったこの勝負!」

「口だけは達者みたいだね!」


互いのボルテージは最高潮に達していた。

ご覧いただきありがとうございました。

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