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クラスで異世界転移したけど何故か俺のステータスだけ恋愛ゲームでした〜意外と戦えるみたいなので女子と仲良くなって魔王倒します〜  作者: 風野唄
第一章 囚われの姫君と裏切りの狂人

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026話 犯人は身近に潜む

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

情報収集の為に露店街へとやってきた。

始めは目の前の串焼き屋から話を聞くらしい。

それにしても、タレで甘辛く焼いた串焼きの良い匂いがする。

時間は恐らく12時を過ぎた辺り。

ちょうどお腹も空いてきた頃だ。


「すんませーん、お話聞きたいんですけどー」


日比野が忙しなく働く屋台のおじさんに話し掛けた。

意気揚々と行ったは良いものの話し掛けるとなると少し声が上擦っている。


「見て分からねーのか今忙しいんだよ、こっちは!」


王都の空気はピリついていた。

それも仕方ない話だ。

あんな事件があった手前、ニコニコと笑っている方が無理がある。


あまりの剣幕に、腰を引いて情けない顔で戻って来た。

自分から言い出したことなのに、これでは先が思いやられる。


このまま任せていても埒が明かないだろう。

仕方ない、ここは話術のステータスが100になった俺の実力を見せやるか。


「おじさん、串焼き2つ」

「あいよ、200Gね」

「じゃあ、これで」


1000Gと敢えて多めに支払う。


「お釣りが・・・」

「お釣りは貰ってください。昨日あんな事があったんだ、備えが多いに越した事はないでしょ?」

「兄ちゃん、優しいねー!やっぱり、この街は人情が無くちゃ!」


人は優しさという物が好きだ。

どんなに些細な事であっても優しさは好印象へと多少なりとも繋がる。

それは初対面でも変わらない。

いきなり質問だけ投げ掛けるよりも、こちらの方が返答してくれる可能性が高いだろう。


「代わりという訳ではないんだけど、昨日の事件の犯人を探していて。怪しい奴は見なかったですか?」

「怪しい奴ねー。昨日の夜は飲み歩いていて火事になる前はずっと酒場にいたんだよ」

「そうですか、それなら仕方ない」

「あっ、関係ないとは思うんだけど、酒場で派手に暴れてる奴ならいたな。飲み過ぎた酔っぱらいだったみたいだけど、周りのテーブルまで被害が出る騒ぎでよ」


全く関係のない話だったな。

飲み屋の酔っぱらいは異世界でもいるらしい。

どこのどいつだよそんな迷惑な奴は。


「さぁー、気を取り直して次行こうぜ!次!」


先程まで落ち込んでいた日比野が率先して次の聞き込みへと挑戦する。


「おっ、あそこなら俺でも」


次に日比野が目を付けたのは優しいそうなお婆さんが店を出す八百屋だった。

確かにこれなら先程の様に頭ごなしに怒られるなんて事はないだろう。


「すみませーん!ちょっとお話良いですか?」

「どうされましたか?」

「昨日の火事についてご存知かと思うのですが、誰か怪しい人物を見かけなかったですか?」

「怪しい人物ですか?それなら1人だけ、思い当たる人を見掛けましたよ」

「それってどんな!」


お婆さんの有力そうな証言に思わず前のめりになる日比野。

これにはお婆さんも苦笑い。


「結構深くフードを被っていたから顔はマジマジと見れた訳じゃないけどね。うーん、そうそう丁度貴方達と同じくらいの年齢の男の子だったんじゃないかなー。それと顔はかなり整っていたわね」


顔が整った同世代の人間。

範囲が広く絞れない気もするが、頭に浮かんでしまう人物がいる。

だけど、アイツはそんな事をする人間ではないからな。

候補から除外しても問題はないだろう。


「それって蓮也(れんや)のことじゃねーの?昨日の夜は王城にいなかったみたいだし」

「まぁ、可能性はゼロではないけど、アイツが事件に関わっているとは思えない」

「それはそうだけどさ。偉い人が言ってたぜ?どれだけ信じたくなくても残った答えが真実だって」

「もっと答えを絞ってから出すセリフだから。現場は確信に繋がる目撃証言はないんだ。直接、犯人を見たって言う奴がいれば別なんだけどな」

「それもそうだな。じゃあ、張り切って次の聞き込み行こうぜ」


蓮也(れんや)がどうして夜に出歩いていたのかは分からない。

だけど、長年一緒にいた俺だからこそアイツが犯人では無いと分かる。

いや、日比野の言う通り、そうだと思い込みたいだけなのかも知れない。

それくらい俺は信じている。


先へとどんどん進む日比野。

それを数歩後ろから追い掛けていると、誰かが俺の服を引っ張る。

誰がそんな事をするのかと思い振り返るとそこには小さな少女が1人。


事情は分からないけど、何か話したい事がありそうだ。

その子の身長に合わせて屈んであげると少女は小さな声で話し始めた。


「あのね、あのね。お兄ちゃん、聞いて。私ね、昨日見たんだよ」

「見た?何を?」

「あのお兄ちゃんがね、お店の前にいたの。それでお兄ちゃんがいなくなったら火がぼわーーって」


あのお兄ちゃんというのは日比野だという事で間違いない。

もしも、この子の見間違いでなければ、犯人は日比野という事になる。

今日、外を出歩いていたのも何か証拠を隠す為か?


「ちなみにどんなお店の前だったか分かるかな?」

「うーんとね、分からない。お母さんとお父さんに聞いた事があるんだけだ、子供は知らなくて良いって」


子供には教えにくい場所。

色々考えられるが娼館の可能性が1番高いか。

この街にもあるらしいな。

そして、この子の言うとおり、火災元の1つでもある。


これは大きな情報だな。

子供の証言とはいえ、確実な目撃証言だ。

今の所日比野は怪しいけれど、本当にそんな単純な話だろうか。

動悸は?他の火災も日比野が?

考えれば考える程に疑問は浮かぶ。


「おーい、何してんだ?行くぞー」

「ありがとうね」

「うん!バイバイ」


少女にお礼を言って、小走りで日比野へと追いつく。


「知り合いか?何の話してたんだよ」

「ん?それは教えられない様な話だ」

「んだよ、ケチだなー。まぁ良いや、次の聞き込みもあるし、急ごうぜ」


本人に教える訳にはいかない。

あの話が本当であれ、嘘であれ直接本人に言うのは悪手だからな。


「・・・俺が絶対犯人捕まえるからな」


彼は何を思っているのか。

普段は気にならないけれど、今だけは心を覗いてみたいと思った。

ご覧いただきありがとうございました。

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