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クラスで異世界転移したけど何故か俺のステータスだけ恋愛ゲームでした〜意外と戦えるみたいなので女子と仲良くなって魔王倒します〜  作者: 風野唄
第一章 囚われの姫君と裏切りの狂人

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024話 その命は何の為に

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

今朝方に掛けてまで続いた王都の大火災。

鎮火作業も無事に終わり、ようやく人々は束の間の安寧を手に入れる事が出来た。

しかし、これはあくまでも一時の話。

次、いつ起こるかも分からないので、住民は怯えて暮らすしか無かった。


勿論、事態を把握している国はすぐさま動く。

会議室に騎士団や役職のある者を集めて会議を始めた。

そして、何故かそこへ参加する俺、蓮也(れんや)尾美(おび)


理由は、この犯罪に極死楽が関わっている場合、一緒に姿をくらませた三宅達も同じく関わっている可能性が高い。

だから、一応クラスメイトではある俺達にも話し合いの場にいて欲しいという事だ。


「さて、今回の件。我々としても動かざるを得ないことは明らかだ」

「えぇ、国民は事態が終息するまで不安な状態が続くかと思います。ですので、いち早く対処すべきかと」

「そうだな。私もそうしたい所だ。だが、原因を解明しない限り闇雲に動く訳にもいかない」


大きな問題はそこだ。

あれだけ一斉に火事を起こしたにも関わらず、犯人の姿を誰1人として見ていない。

そうなると解決するまでには多少時間が掛かりそうだ。


「それならば、事件を解決するのは私達に任せていただけないでしょうか」


何を思ったか、ここで自ら事件解決を名乗り出る尾美さん。

解決の糸口が見つかっているのであれば、その発言も確かに頷ける。

だけど、そうでないのであれば無謀だ。


しかし、尾美さんの決意は堅いようだ。

彼女は怒りで震えていた。

それは自分に向けてか、犯人に対してか。

どちらにせよ、強い正義感から来る感情に間違いない。


だから、止めはしなかった。

彼女がそうしたいなら、思う存分させてあげるべきだと思ったからだ。


「分かった。ただ、こちらとしても人を出させてもらうが、理解していただきたい」

「お気遣いありがとうございます」

「ラックス、ジンガ。2人には彼女の補佐をしてもらいたい」

「うぃーす」

「国王陛下の前だぞ。態度を改めろ」


マイペースな男性と、きっちりとして真面目そうな女性が呼ばれた。

男性の方は少し自由奔放な感じがするけれど、女性が真面目だからどうにかバランスは取れるだろう。


「では、その間の国民の不安、これを緩和する為に策を講じる必要がある。誰か何か良い案がある者はいるか?」


この問いには大半が黙って下を向く。

それもそうか。

人の心は風の様に不安定で読もうとして読めるものではない。

ましてや、大衆となればより一層の知恵が必要となる。

ぱっと聞かれてぱっと答えるなんていう芸当は中々に難しいだろう。


ただ1人を除いて。


「ならば簡単な話です、お父様。騎士団を夜毎街へと送り出せば良いかと」

「ほう、確かに犯罪の牽制としては効果がありそうだが、それで本当に国民は安心出来るのか?」

「私の考えが正しければ必ず」

「続けなさい」

「極死楽頭首のダクマズ。彼が王城の地下にて収監中なのはご存知でしょう。その功績は騎士団だと国民は認識しております。故に、現在国民からの信頼は絶大。街を歩けば騎士団の名を聞かない日は無いくらいです。以上から、彼等が適任かと」


四姉妹の内、唯一の参加者である長女ラズリ。

彼女は淡々と意見を述べ、父であるマックジーもただ意見に耳を傾ける。

そこには親と子の空気などない。

使える発言なら採用し、そうでないなら切り捨てる。

少し異質とも思えるが、もしかするとこの世界ではこれが普通なのかも。


「お待ちください。我々、騎士団は元より国王様に遣える身。ですので、ご命令とあらば従うのが道理とは存じます。しかし、我々も決して多い人数はおりません。王城に割く人数を減らしてしまっては、もしも何かあった時に・・・」


騎士団長が恐る恐る発言した。

彼がラズリの提案に乗り気でない理由も少しは分かる。

王都を襲う者が現れた。

それも姿の見えぬ悪人による犯行。

王都には安全な場所などどこにもないという訳だ。

王城とて例外ではないだろう。


だから、人手を割くのを恐れた。

理には叶っている言い分だ。

でも、相手が少しばかり悪いけど。


「話はそれだけか?なら、ラズリの提案通りに事を進めなさい」

「しかし・・・」


ドンッ!!!


マックジーは1度だけ激しく机を叩いた。

朗らかなイメージの彼からは想像の出来ない顔をしている。


「・・・愛する国民が亡くなった。心身ともに怪我を負った。それなのにッ!!!それなのに、私は何も・・・出来なかった。ここで我が身恋しさで何もしないままでいるのは国王として死んだも同然だ!何が何でも国民の為に命を尽くせ!・・・それが私達が私達である意味だ。分かるな」

「・・・承知、しました」


マックジーの言葉に自信の失態を恥じる騎士団長。

突き放してただ命令に従わせることも出来たマックジーがわざわざ言葉にして伝えたというのも、余計に騎士団長を後悔させる。


「話はまとまった様だな。それでは、それぞれ手筈通り事を進めるように」


ここで解散となったので、会議室を出て俺は廊下を歩き始めた。


これで順調に行けば、事は丸く治るだろうな。

ただ、そう上手く行かないのが人生だ。

俺はポケットの中から昨日拾った破片を取り出す。

特徴的な柄で彩られたこの世界では珍しいガラス。

どこかで見たと思ったらまさか王城の廊下に設置されているランプだったとはな。


つまり、王城の人間であの事件に関わっている者が少なくとも1人はいるという事だ。


「厄介な事になって来たな。一筋縄では行かなそうだ」


ポケットに再度仕舞う。

これは他の人に言える内容ではない。

誰が敵で誰が仲間か分かったものではないからな。


「何から動き始めれば良いのか。って、あれ?俺何か忘れているような・・・。あぁー!銃だ!銃の試作品受け取らないと!」


事件解決に当たって、敵と戦う事もあるかも知れない。

いつどこで戦いになっても良い様に備えは必要だ。

なんていう、最もらしい理由を付けて、お楽しみへと足を運ぶのだった。


ご覧いただきありがとうございました。

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