コイバナ
人生で初めての書き物です。
淡い恋愛を書いた作品で、読み返す度に面白く思えることを意識しましたー。また、見る年代や恋愛観によっても感じ方が変わると思います。
ため池の小舟が水面を揺らす
蓮の合間には六六魚
「リクってモテそう」
蓮をも見透かすこの切り口
「ボチボチカナ」
藻がのどにつっかえる
「キミハドウナノ?」
水の流れに身を任す
「じゃあ、ボチボチかなぁ」
水面を覗き込む、そんな表情
「でも、好きな人はいるよ」
返し付きの釣り針が僕を誘惑する
「エ、ダレナノ?」
本能的に食いついた、後悔はない
「いえないよ」
釣り糸は弛んだまま
「リクはいるの?好きな人」
釣り糸は惜しみなく張られた
「イナイカナ」
口から抑えきれないあぶくが溢れた
水面の蓮の葉を揺らす
釣り針は刺さったまま、ひとたびに糸は弾けた
それぞれの言葉が何を意味しているのか考察して頂けると嬉しいです!!!(水面、あぶく、釣り糸、、、)