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【詩集】Shangri-La

梅の香り / 雪のプラットホーム

作者: 野鶴善明

梅の香り



 梅の香り

 夜に満ちて

 月の光

 さやかにこぼれる


 夢のため息

 かすかに響き

 ひんやりと

 透きとおる風


 紅い花

 好きな人を想い

 息をつめて

 星を見つめる


 白い花

 静かにたたずみ

 光を探す

 消えない光を


 冬の星座

 眠たげに瞬き

 月に

 うっすらとかかる雲


 梅の香り

 夜に満ちて

 わたしの想い

 時を奏でる

  

 

 

雪のプラットホーム



 さよならを言った

 雪のプラットホーム

 誰もいない木造駅舎

 君の頰は林檎の色


 雪をまとった裸木

 銀色に染まった山並み

 吹きつける粉雪が

 君の髪を凍らせる


 僕のための

 涙はいらない

 君のためだけに

 泣けばいい


 汽笛が鳴る

 恋が終わる

 もう逢えない

 夢のなかでさえ



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