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一話完結小説

夫がギャンブル依存症

作者: ケイ

4作目です

夫「俺がギャンブル依存症のわけねーだろ」


妻「いいや、あなたは間違いなく依存症よ」


夫「俺はギャンブルを趣味としてやっているだけだ」


妻「依存者はみんなそういうんだよ」


夫「やめろうと思えばいつでもやめられるから、いいだろ」


妻「だったら今この瞬間やめろ」


夫「無理だ」


妻「ほらやめられない。今すぐ病院に行くわよ」


夫「ちょっと待ってくれ。病院に行くほど重症じゃないだろ」


妻「寝る以外の時間すべてギャンブルしか考えていない奴は十分すぎるくらい重症だ」


妻、夫を引っ張る


夫「待ってくれ病院は嫌だ」



~病院~


妻「先生どうですか」


先生「夫さんはギャンブル依存症ですね」


妻「やっぱり。どうすれば治りますか」


先生「夫さんにギャンブルから距離を離し、必要以上のお金を持たせないことですね」


妻「あなた明日からギャンブル会場から半径1km圏内には入らないでね。それから1日100円で生活してちょうだい」


夫「いや、無理言うな。そんなんじゃ生活できねーよ」


先生「それからギャンブル以外の趣味を持たせてください」


妻「ギャンブル以外の趣味ですか」


先生「はい、依存者はギャンブル以外で心を満たすことができていません。なのでギャンブル以外で満たすことが必要なのです」


妻「はい、分かりました。あなた明日からトライアスロン完走のため体を鍛えてね」


夫「いや、そんな過酷な趣味は持たねよ」



~家~


夫「ギャンブル以外の趣味を持てね。改めて考えてみると全然浮かばねーな」


夫「勉強、は嫌いだし。読書、はめんどくさいし。仕事、はやりがいを感じてるならギャンブルなんてしないしな」


妻「あなた趣味は見つかった」


夫「いや、ギャンブル以外の趣味がびっくりするくらい見つからない」


妻「ギャンブル以外趣味がないなんて悲しい人生ね」


夫「うるせー」


妻「ゲームとかは。ギャンブルと似たようなものだけど、お金を使っていないだけましじゃない」


夫「ゲームか。家にゲーム機買う余裕なんてないだろ」


妻「そうね、誰かさんがギャンブルにのめりこんで借金しているからね」


夫「ごめんなさい」


妻「スマホのアプリゲームなら無料だしいいんじゃない。ただし絶対に課金しないこと」


夫「おう、分かった」



~深夜~


夫「アプリのゲームかいろいろ調べてみたらたくさんあるんだな。ん、ポケ〇ンGO。昔やってたゲームがアプリになってやがる」


夫「面白そうだしインストールしてみるか」



それから、夫はそのゲームにはまりギャンブルを一切しなくなり妻はたいへん喜んだ


夫「ちょっとポケ〇ン捕まえにでかけてくるわ」


妻「ギャンブル依存からゲーム依存に転換しただけだけど、お金を使っていないだけましかしら」



数時間後


警察「もしもし、警察です。夫さんを不法侵入の罪で逮捕しました」


妻「ギャンブル依存の方がましだったかしら」



(終わり)


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