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なかよし

「わ、シンディ、肌つるすべもちぷにっ」


「髪洗うよー、目閉じてて」


「あ、ありがとう、姉様・・・」


わしゃわしゃと頭を洗われる

シンデレラが義母、義姉と一緒にお風呂に入り、頭を洗って貰う

もう既にストーリー破壊してる気がする・・・



「よし、終わったよシンディ」


「うん」


「いやしかし、本当に綺麗ね、髪も肌も容姿も・・・」


「街歩きで護衛から男共が連なって付けていたなんて聞いた時は心臓が止まるかと思ったわ」


「しかもシンディ本人が気が付いてないんだもんね」


「エルティーナにそっくり、変な所で勘が良くて、普段はポヤっとしてて」


「学校行ったら大変な事になりそう」


「えっ!?学校!?」


「今年12で私が入学したでしょ、来年はシアが入学、その次がシンディだから」


「シンディが入学する前に色々と整えておきたいよね」


シンデレラに学校へ行くという話は無い

というか、延々と義母と義姉にいじめられている描写だけだ

あ、そっか、かあ様と姉様達と仲良くなれたから

普通に学校へも行けるんだ・・・


「整えて?」


「ま、学校の方は任せて!どちらかと言えばシンディ自身を・・・」


「学校の同期でドレスを作っている子が居るから今度呼ぶわ、見た目を隠す方法も沢山知ってる筈だし。

何より、エルティーナの事を知っているから力になってくれるわよ?

当時も男達が群がって大変だったんだから・・・」


母よ、そんなド派手にモテていたのか

私は前世では地味子だったからモテた事もないし

男の人と付き合った事も無い

それでも友達で可愛い子が居て苦労話を聞いていたけど

母のそれは遥かに上の出来事だ



告白、ストーキングは当たり前

片っ端から男の人が群がり、それはもう地獄だったとか

そうなると他の女生徒の嫉妬が凄い事になりそうだけど


母の圧倒的美貌は誰もが認める所で

しかも本人がそれに奢る様子も無い事から意外と好かれていたという


最終的には女生徒達が揃って母を護るようになり

男女で完全に派閥が割れていたとか


簡単に母の容姿に釣られた男子達は、女生徒達の間で情報が共有される

この男子は見た目が良い女にホイホイ引っ掛かると

影では将来の伴侶選びの指標として重宝された


母の容姿に釣られなかった男子が狙い目だと

振るいにかけられた訳だ。



母よ、よくまともに結婚できたな・・・



お風呂で学校の事、母の事、義母の事、義姉の事と沢山話した

結局先の事を考えても仕方がないからと

その日は洗いっこして終わった


「で、リゼ姉様、シア姉様、何故私達は一緒に寝ているのですか?」


何故か3人川の字だ、私が真ん中で姉様達がそれぞれ左右から抱き着いている


「いいじゃない、言ったでしょう?仲良くしたかったって」


「シンディいい匂いー、やっぱり同じボディーソープでも違う」


「体温も高くて温かいし、最高の抱き枕ね」


くすくすと姉様ズは私を撫でくりまわす

や、その、シュミーズの中に手が入って来てるんですけど?

スルスルと紐を解いて、脱がしてませんかね?


「あの、リゼ姉様。シュミーズ脱がしてません?」


「ええ、脱がしてるわ」


「何故?」


「裸の付き合いよ、うふふ・・・」


「それはお風呂のお話では、ってシア姉様!下着脱がそうとしないで下さい」


「だーいじょうぶ、私達も脱ぐから、・・・ね?」


いや、それ何が大丈、あーれー・・・





うん、何も無い、昨日の夜は何も無かったよ

朝起きたら全員裸でくっ付いてたけど、何も無かったよ。


「おはよ、シンディ、・・・良かったわね」


良かったって何!?


「今日はお母様が一緒に寝たいって、お母様も凄いわよ」


凄いって何!?




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