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新婚さん

「うぐぐ・・・」


身体がとてつもなく重いです

デューク様は容赦なかったので私は完全に死に体ですよ

明け方まで致しまして、1度お風呂に入ってイチャイチャ

ベッドに戻ってもイチャイチャ

早朝に眠り始め、今は多分お昼を回ったくらいでしょうか?


私を抱き締めて眠るデューク様、うーん、好き!


愛しい気持ちが溢れて堪りません!

ついついイタズラ心と合わさって、厚い胸板にチューっとキスマークを・・・


う、これはヤバイかも、

独占欲、征服欲?が満たされると言いますか、私って、こんな人間だったのかと驚きながらも辞められません


何ヶ所か胸にマークを付けて、続けて首にチューとしていると

頭の上から声が掛けられます

「シンデレラ、何をしている?」


「ふぁっ、あの、えと、つい・・・、」


「む」

自分の胸を見て私のイタズラに気付いたのか

デューク様は少し考え込み、ニヤリととても悪そうな笑顔で言いました


「私もしよう」


「ひゃっ!!?」


ゴロンと組み敷かれると私にはもうどうにもなりません

両手首を押さえられ

裸の胸の谷間にデューク様が顔を埋めチクリとします


「ん」


「・・・ふむ、成程悪くないな」


「デューク様!?」


はい、がっつり沢山のマークが刻まれました・・・

結局そこからデューク様に再び火が着いたようで、まともにベッドから出たのは日が沈んでからになりました。



——————————————————————————



新婚さんはお休みが取れます

デューク様は宰相なので、仕方無く在宅で仕事を片付けていますが

物凄いスピードで必ず午前中、お昼前には終わらせてしまいます


「シンデレラ」


最近のデューク様は私の名前を呼んで笑顔で語り掛けて来ます

結婚前も相当あまーい笑顔でしたが、今はその比ではありません

ドロドロに甘やかされて家の事も夫人としての事も何もしないままデューク様とイチャイチャして毎日が過ぎていきます

「デューク様、私をダメ人間にする気?」


何かやらないと、とは思うのですがデューク様が私を捕まえて離しませんし、セバスさんも屋敷のみんなも

「旦那様のお傍に居るのがお仕事ですよ」

と言って、趣味の料理と掃除さえさせてもらえないのです。

ちょっとした焦りから口をついたのですが、


「シンデレラ、君の今の立場は?」


「え?今は、大公家夫人?」


「そうだ、なら夫人の仕事は?」


「お屋敷を取り仕切って・・・、社交に勤しむ?」


「それもある、でももっと大切な事でシンデレラにしか出来ない事がある」


「え?なんですか」


「私の子を産むことだよ」


「子ここここ、子!」

確かに、事は致しておりますがね!?

改めて言われると恥ずかしい・・・



「ああ、初夜の傷はそろそろ癒えた頃だろう」


「は、はい、でもまだ明るい・・・」


「私が何の為に屋敷で仕事をして、しかも昼前に終わらせていると思う?」


「え、ま、まさか!」


「その、まさかだ」


お昼から!?


突然男の目をするデュークに赤くなるシンデレラ

後ずさるが直ぐに逃げ場は無くなり、壁とデュークに挟まれる


ひゃー!か、壁ドン!?


カチンと固まったシンデレラをよそに、デュークは首元のタイを緩めて口付けを落とした


それはスキンシップの軽いキスではなく

深く互いを求める、繋がり合うようなもので、


「ん、はあ、・・・デューク様」


「いやか?」


「嫌なんて・・・、寧ろ、」


快楽と欲望と愛情に溺れて本当にダメになりそうなんですが・・・

ぽつりと零したつもりがデューク様には聞こえていたようで


「くっくっく、なるほど、ならばもっとダメになってもらおうか・・・」


なんて、それはそれはわるい顔で私を寝室へと連れ込んで・・・


溺れてます、私も、そしてきっとデューク様も。




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