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甘い②

あの日からデューク様のスキンシップが増えた気がする・・・

いや、絶対に増えた

あの日と言うのは私が失言しまくり、デューク様が私の耳朶にキ、キスをした日、


「あのデューク様、離してくれませんか?」


「それはダメだ」


「・・・」


今の私はデューク様の膝の上に横抱きになって乗っています


「何故・・・」


「私はスキンシップしたい、でもスキンシップするとシンデレラが走って逃げてしまう

また怪我を悪化させたくないからね」


「それはスキンシップを止めれば済むことでは・・・」


「止められないから無理だ」


「・・・」


「シンデレラ、私に触れられるのは嫌か?

無理強いはしたくない、本当に嫌ならやらないよ、止める。」


「は、う、・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・イヤじゃないです」


嫌なはずがありません、ただここまで猛烈なアプローチを受けた事がないのでどうしていいか分からないだけです


「そうか、なら続けよう」


ちゅ、ちゅ、と沢山キスを落とされます

手の甲、指先、耳、頬、こめかみ、おでこ・・・

あ、あま、あまーい・・・!


ぶっちゃけてしまうと私の心の壁は崩壊寸前です

1週間も2週間も甘い言葉を囁かれ、キスもされて・・・

いつの間にかそれを受け入れている私が居ます

最初は耳朶にキスをされて逃げてしまいましたが、嫌ではないのです






途中で、あれ?

そう言えば・・・

「口には、してくれないんだ・・・、、はっ!?」


ポツリとつい言ってしまって、またも自分の失言に気付くも手遅れ、


「して、いいのかな?」


「あ、うう、」


「私としては自信が無くてね、シンデレラからキスをしてくれた事が無いから

唇を奪うのは止めていたのだけど・・・」


確かに思い返せば私からはキスをしていなかったかも

私を想って唇は遠慮していたって

ヤバイ、紳士的過ぎてキュンとしてしまった



「デューク、様、目を閉じて下さい」


私はデューク様の両頬に手を沿え、目をつぶる彼に



チュ・・・



唇に一瞬だけ触れて離れます、恥ずかしくて恥ずかしくて顔は見れません。


「シンデレラ、もう離してはやれんぞ」


耳元で囁いたデューク様は耳朶にキス、ではなく

啄んで来ました。

ヌルと耳朶に柔らかく温かい感触にゾワゾワと全身が総毛立ちます


「ひゃっ!デュークさ、ま」


驚いて顔を上げると、既に目の前にデューク様が迫っていて・・・


「ん、」


最初は優しく唇同士が触れ合うキス、直ぐに唇が離れますが再びキス

そうして触れ合うだけのキスが唇を啄む様に

啄むキスが深く交じり合うキスへと

何度も何度もキスをしました


私は頭の中が完全に真っ白でされるがままになってしまいます


「んん、デュー・・・、、ん」


息が苦しくなってきたので離れようとしますが

横抱きで膝の上の私はデューク様に完全にホールドされています

背中側の右手はガッチリ腰に回されて

左手は後頭部に・・・


苦しい、でも温かくて恥ずかしくて、気持ち良い

もう既にデューク様の口説き文句と紳士さに割とメロメロになってる私が居ます・・・




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