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放課後のフーダニットクラブ  作者: 吟野慶隆
第三話 注意書きを思い出せ
12/18

問題編 前編

   シーン:ジョーン①


「風呂からあがった後、何か手がかりがないかと思い、与えられた客室を調べていると、扉がノックされた」

エリック「はーい。どーぞっすー」

〈アイリーンの立ち絵。白いフリルのカチューシャをつけており、銀髪はショートで、猫耳が生えている。メイド服を着ており、胸は大き目。右手中指に灰色の指輪をつけている〉

アイリーン「失礼いたしますの。エリック様。ジョーン様がお呼びですわ」

エリック「わかったっす、行くっすよー」

(画面暗転)

〈ジョーンの立ち絵。薄紫の髪を胸までのツインドリルにしている。赤紫のベアトップの、腰まである深いスリットが入ったロングドレスを着ており、胸はかなり大きい。右手の薬指に、赤い指輪をはめている〉

エリック「何か用っすか、ジョーンさん」

ジョーン「うふふ。大した用やないで。今から、晩酌しようと思うとったんや。ただ、独りじゃ寂くてな。付き合うてくれへんか?」

「彼女と話すうちに、何か、手がかりが得られるかもしれない」

エリック「わかったっす」


【Hシーン① ジョーンと酔った勢いで】


ジョーン「うふふ、それにしても、お互いどろどろになってもうたな……今タオル出すわ、ちょい待ってや」

「彼女はそう言って、箪笥の抽斗を引いた。その時、抽斗の隅に、赤い箱が入っているのが見えた。上面に、淫魔の国のマークが入っている」

エリック「(……あれはもしかして、「成年の指輪」じゃないっすか?)」

「「成年の指輪」とは、淫魔の国で、十五歳を迎えた時に行われる「成年式」において、淫魔王から授かるものだ。表面には、対視覚の魅惑魔法がかけられた塗料が塗られている。淫魔はそれを、右手の中指にはめるのが習わしとなっていた。そう、探偵の報告書に書かれていた」

ジョーン「はい、これ」

エリック「ありがとうっす」


   シーン:ウィルマ①


「荷物を与えられた客室に置き、さて、何をどう調べようか、と思いを巡らしていると、ドアが開かれた」

〈ウィルマの立ち絵。腰まで届く水色の髪を三つ編みにしている。紺色のキャミソールと、群青色のホットパンツを身に着けている。貧乳。両手は後ろに回している〉

ウィルマ「お兄ちゃーん♪」

エリック「ん? ウィルマちゃん、どうしたっすか?」

ウィルマ「遊ぼー♪」

エリック「そうっすねえ……」

「淫魔の信頼を得ておくのは重要だ。何より、彼女と遊んでいるうちに、何か、手がかりが得られるかもしれない」

エリック「わかったっす」

ウィルマ「じゃあ、私の部屋に行こー♪」

(画面暗転)

エリック「それで、何で遊ぶっすか?」

ウィルマ「うーんとねえ……カード! ヴァヴァ抜きしよっ」

エリック「ヴァヴァ抜きっすか……いいっすねえ。でも、二人だと、つまんなくないっすか?」

ウィルマ「だいじょーぶ! あのねー、ヴァヴァを引くごとに、服を一枚、脱いで行くの! そーすれば、いつもドキドキして、面白いよー」

「なるほど、淫魔らしい発想だ。最悪、セックスすることになっても、耐淫の御守りがある、問題ない」

エリック「じゃ、カードを出してくれっす。さっそくやるっすよ」

ウィルマ「うん!」


【Hシーン② ヴァヴァ抜きから、大人の遊びに】


ウィルマ「えへへ……気持ちよかったね、お兄ちゃん」

エリック「そうっすね……あ、悪いっすけど、そろそろ部屋に戻るっす」

ウィルマ「ええー……もっと遊ぼうよおー……」

エリック「いやー、申し訳ないっす。許してくださいっす、このとおり!」

ウィルマ「しょうがないなあー、許してつかわす! じゃ、カードしまうねー」

「ウィルマはそう言って、カードを持って壁際の棚に近づき、扉を開いた。その時、棚の最下段の右端に、青い箱が入っているのが見えた。上面に、淫魔の国のマークが入っている」

エリック「(……あれはもしかして、「少年の指輪」じゃないっすか?)」

「「少年の指輪」とは、淫魔の国で、五歳を迎えた時に行われる「少年式」において、淫魔王から授かるものだ。淫魔はそれを、右手の中指にはめるのが習わしとなっていた。そう、探偵の報告書に書かれていた」

ウィルマ「ありがとう、お兄ちゃん! また遊んでね!」

エリック「ああ、わかったっすよー」


   シーン:アイリーン①


「風呂で湯船に浸かっていると、出入り口の扉が開かれた」

〈アイリーンの立ち絵。白いフリルのカチューシャをつけており、銀髪はショートで、猫耳が生えている。バスタオルを巻いており、胸は大き目〉

エリック「わっ、どうしたんっすか、アイリーンさん?」

アイリーン「お供いたしますの。お体、洗われるの、お手伝いしますわ」

エリック「えっ、そんな、悪いっすよ……」

アイリーン「遠慮なさらないでくださいな、キャヴェンディッシュ様でも、お客様でも、この家にいる者がお体を洗われる時は毎回、お手伝いするのが決まりでして……お隣、失礼いたしますの」


【Hシーン③ アイリーンのご奉仕】


「風呂からあがった後、アイリーンが体を拭いてくれるというので、俺はされるがままになっていた」

アイリーン「綺麗な手をされていますわね」

エリック「まあ、そうっすね」

「アイリーンのその言葉で、思い出した。そう言えば、ユリシーズの遺体の手は、汚れていたんだった」

「探偵の報告書によると、赤い塗料が爪に挟まっていたらしい。その塗料には、対視覚の魅惑魔法がかけられていた、とのことだ」

アイリーン「お拭き終わりましたわ。では次に、お召し物をお着させしますの」

エリック「いや、いいっすよ、そこまで」

アイリーン「遠慮なさらないでくださいな」

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