問題編 前編
シーン:ジョーン①
「風呂からあがった後、何か手がかりがないかと思い、与えられた客室を調べていると、扉がノックされた」
エリック「はーい。どーぞっすー」
〈アイリーンの立ち絵。白いフリルのカチューシャをつけており、銀髪はショートで、猫耳が生えている。メイド服を着ており、胸は大き目。右手中指に灰色の指輪をつけている〉
アイリーン「失礼いたしますの。エリック様。ジョーン様がお呼びですわ」
エリック「わかったっす、行くっすよー」
(画面暗転)
〈ジョーンの立ち絵。薄紫の髪を胸までのツインドリルにしている。赤紫のベアトップの、腰まである深いスリットが入ったロングドレスを着ており、胸はかなり大きい。右手の薬指に、赤い指輪をはめている〉
エリック「何か用っすか、ジョーンさん」
ジョーン「うふふ。大した用やないで。今から、晩酌しようと思うとったんや。ただ、独りじゃ寂くてな。付き合うてくれへんか?」
「彼女と話すうちに、何か、手がかりが得られるかもしれない」
エリック「わかったっす」
【Hシーン① ジョーンと酔った勢いで】
ジョーン「うふふ、それにしても、お互いどろどろになってもうたな……今タオル出すわ、ちょい待ってや」
「彼女はそう言って、箪笥の抽斗を引いた。その時、抽斗の隅に、赤い箱が入っているのが見えた。上面に、淫魔の国のマークが入っている」
エリック「(……あれはもしかして、「成年の指輪」じゃないっすか?)」
「「成年の指輪」とは、淫魔の国で、十五歳を迎えた時に行われる「成年式」において、淫魔王から授かるものだ。表面には、対視覚の魅惑魔法がかけられた塗料が塗られている。淫魔はそれを、右手の中指にはめるのが習わしとなっていた。そう、探偵の報告書に書かれていた」
ジョーン「はい、これ」
エリック「ありがとうっす」
シーン:ウィルマ①
「荷物を与えられた客室に置き、さて、何をどう調べようか、と思いを巡らしていると、ドアが開かれた」
〈ウィルマの立ち絵。腰まで届く水色の髪を三つ編みにしている。紺色のキャミソールと、群青色のホットパンツを身に着けている。貧乳。両手は後ろに回している〉
ウィルマ「お兄ちゃーん♪」
エリック「ん? ウィルマちゃん、どうしたっすか?」
ウィルマ「遊ぼー♪」
エリック「そうっすねえ……」
「淫魔の信頼を得ておくのは重要だ。何より、彼女と遊んでいるうちに、何か、手がかりが得られるかもしれない」
エリック「わかったっす」
ウィルマ「じゃあ、私の部屋に行こー♪」
(画面暗転)
エリック「それで、何で遊ぶっすか?」
ウィルマ「うーんとねえ……カード! ヴァヴァ抜きしよっ」
エリック「ヴァヴァ抜きっすか……いいっすねえ。でも、二人だと、つまんなくないっすか?」
ウィルマ「だいじょーぶ! あのねー、ヴァヴァを引くごとに、服を一枚、脱いで行くの! そーすれば、いつもドキドキして、面白いよー」
「なるほど、淫魔らしい発想だ。最悪、セックスすることになっても、耐淫の御守りがある、問題ない」
エリック「じゃ、カードを出してくれっす。さっそくやるっすよ」
ウィルマ「うん!」
【Hシーン② ヴァヴァ抜きから、大人の遊びに】
ウィルマ「えへへ……気持ちよかったね、お兄ちゃん」
エリック「そうっすね……あ、悪いっすけど、そろそろ部屋に戻るっす」
ウィルマ「ええー……もっと遊ぼうよおー……」
エリック「いやー、申し訳ないっす。許してくださいっす、このとおり!」
ウィルマ「しょうがないなあー、許してつかわす! じゃ、カードしまうねー」
「ウィルマはそう言って、カードを持って壁際の棚に近づき、扉を開いた。その時、棚の最下段の右端に、青い箱が入っているのが見えた。上面に、淫魔の国のマークが入っている」
エリック「(……あれはもしかして、「少年の指輪」じゃないっすか?)」
「「少年の指輪」とは、淫魔の国で、五歳を迎えた時に行われる「少年式」において、淫魔王から授かるものだ。淫魔はそれを、右手の中指にはめるのが習わしとなっていた。そう、探偵の報告書に書かれていた」
ウィルマ「ありがとう、お兄ちゃん! また遊んでね!」
エリック「ああ、わかったっすよー」
シーン:アイリーン①
「風呂で湯船に浸かっていると、出入り口の扉が開かれた」
〈アイリーンの立ち絵。白いフリルのカチューシャをつけており、銀髪はショートで、猫耳が生えている。バスタオルを巻いており、胸は大き目〉
エリック「わっ、どうしたんっすか、アイリーンさん?」
アイリーン「お供いたしますの。お体、洗われるの、お手伝いしますわ」
エリック「えっ、そんな、悪いっすよ……」
アイリーン「遠慮なさらないでくださいな、キャヴェンディッシュ様でも、お客様でも、この家にいる者がお体を洗われる時は毎回、お手伝いするのが決まりでして……お隣、失礼いたしますの」
【Hシーン③ アイリーンのご奉仕】
「風呂からあがった後、アイリーンが体を拭いてくれるというので、俺はされるがままになっていた」
アイリーン「綺麗な手をされていますわね」
エリック「まあ、そうっすね」
「アイリーンのその言葉で、思い出した。そう言えば、ユリシーズの遺体の手は、汚れていたんだった」
「探偵の報告書によると、赤い塗料が爪に挟まっていたらしい。その塗料には、対視覚の魅惑魔法がかけられていた、とのことだ」
アイリーン「お拭き終わりましたわ。では次に、お召し物をお着させしますの」
エリック「いや、いいっすよ、そこまで」
アイリーン「遠慮なさらないでくださいな」