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ф神喰らいのラヴィエータ 共通①

「なんで家はびんぼうなんだろう……」


ここは宇宙の中心のセンタースター


古い時代なら貧しい家の子供が仕事をするのはあたりまえであったが、生まれたのが少し遅すぎたらしい。

今や子供達のほとんどが学校に行き学べる時代になって来た。


しかし、私の家はとにかく貧しくて学校に通えない。


昼間の繁華街で店の掃除をするだけではわずかな賃金にしかならず、夜働こうにも警察ヤードの取り締まりが厳しくなって、若干11才の少女にいい仕事は見つからない。


「あー楽して金儲けしたいなあ」

ガスなし、屋根なし、テント暮らしの私一家は、風呂と夜飯を用意するため、火をおこすため、森で薪を拾う。


私にはフェダー=マイオレスという科学者の兄がいるらしいが、生まれたばかりの私は親に捨てられたのだ。


石を蹴りとばす。なんだか鈍い音がした。


「いたた!」

「ごごめんなさい!」


宇宙船の裏から声がしたので、かけよってみるが姿がみあたらない。


「う……」


タンコブをつけたコウモリらしき生物がふよふよとしている。


「喋るということはモンスター!?」


ポン、と煙があがる。


「僕はクギュール=シュタイバー。テラネスで医学者をやっていてるんだ」

「テラネスといえば魔法の代わりに医療機関が発展したとかいう星ですか?」


なんで他の星の医者がここにいるの。


「うん研究会に呼ばれたんだ。まあ帰ろうにも宇宙船がエンストしてしまいここで右往左往してたってわけで」

「はあ……ところでタンコブ大丈夫ですか?」


怒られてもしかたないことをしたのだからなにか償いをさせてもらいたい。


「大丈夫だけど……あの、安い修理屋とかしらない?」

「すみませんけど宇宙船の修理のツテはないです」


だいたいボロボロの服を着た私に宇宙船を買う金があるわけないじゃん?


「私見てね通りお金ないんで店とかそういうのは詳しくないです」

「ジュプスは貧富の差が激しい星なのかな?」


多種多様な人が多い分そうなるだろう。


「テラネスは?」

「……昔は貧富の差があったけど、老人はウバステ星に送還されるようになってむしろ人が足りなくなったんだ」


老人を無くせば若者の負担が減り、数値的には少子化をなくせると考えたテラネス星。

広い土地を手にしたはいいが、人があまり産まれないという。

いきすぎた改革は改善にはならなかったということか。

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