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警護の兵隊が天人たちに弓矢を射てみたりはしたが、あらぬ方向に飛んで行って当たらなかった。


純粋に訓練不足である。自衛隊ならほぼほぼ当てているだろう。


やがて、天人たちの中から王らしき人が進み出て


「姫は罪を犯したのでこのような賤しい所にしばらく落とされることになったの。でももう罪の期限は過ぎたよ。だから出てきて早く帰ろうよ」


と言った。これに丙は応えて、家を出て天人の集団に入った。


すると天人集団の一人が丙に


「こんな穢い場所でろくなもの食べてないでしょ?ご機嫌な薬物があるから、やってみる?」


と薬を渡した。


丙は薬をベロっと舐めた。丙は


「きくぅ・・・おら、お前らにもやるよ。これやったら、不死になれるぜ?」


と和歌を添えて薬物を帝に渡した。


天人は丙に天の羽衣を着せた。特攻服みたいなものであろう。


「じゃあな。あばよ!」


丙は天へ昇ってしまった。


帝は「超絶辛ぇ・・・不死とか言われても、オマエがいなにのに不死になっても・・・エンドレス独身?なんの罰ゲームよ!?」と高い山(3776m)の頂上でその薬を燃やすよう部下に命じた。


部下はたまらない。どうせ燃すのだったらそこいらでやっても同じなはずだ。なのになぜ3776mも登らなければならないのか。


ブラック企業ここに極まれり、である。


そんな逸話が関係したのかしないのかは不明だが、その山は「富士山」と命名されて、いま、山梨県と静岡県の不仲の結晶として存在しているのである。


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