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AからDに要求されたプレゼントは全て架空の存在や場所に関連した現実には存在しない物体だが、Eに関しては実在する存在同士の組み合わせである。


燕の産んだ子安貝。


しかし、燕とはスズメ目ツバメ科に属する鳥類で、子安貝とはタカラガイ科の巻貝である。


トンビが鷹を産むどころの騒ぎではない。


当然の結果ながらABCDEともプレゼントを獲得できなかった。無いものを手に入れろなどとは、探知機なしでドラゴンボールを探すよりタチが悪い。


そのような騒ぎが帝にも伝わってしまった。


ついにエンペラー登場である。


帝は「そんな美人なら、会ってみたい」


と、さりげなくはなくギンギラギンに迫った。


だが、丙は帝のアプローチにもその姿さえ見せようとしなかった。


それでも諦めの悪い帝は、ある日狩りに行くとかこつけて丙の家に行って中を覗き込んだ。


そこに光に満ちて清らかに坐っている超絶美しい丙を見たのである。


家の中が光で満ちるほど当時の照明の科学水準は高くなかったし、丙が発光していたとも考えられない。


よほど帝が夜目が効いたか、家の屋根、もしくは壁の一部が欠損して太陽光が豊富に家の中に取り込まれた条件がそこにあったと思われる。


とにもかくにも、丙の美しさにLOVEズッキュンした帝は彼女をお持ち帰りしようと神輿を寄こした。今でいうリムジンである。日本女性の84%はこれで落ちる。


ところが丙はこれもお断りした。血縁関係も無い甲や乙にまんまと育てられた丙のくせに、ガードの硬さははぐれメタル以上である。


しかし帝も不屈の精神を持っている。


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