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夏生詩集

応急処置

作者: 夏生

手直し再アップです。

遠い日に負った傷

執念深い記憶は

まだ生きている、と

私の胸奥を蹴って


忘れたいことは

忘れられず

陰のようについてきた


何もしたくない

何かしなければ

耐えられそうにない


思わないことの難しさに

身もだえて

戻せない時間に手をのばした


苦しさに目を閉じて

大きく息を吐いた


忘れないでいい

痛みを抱えていけばいい

おそれることは

止めよう


いつか

この痛みの経験が

誰かの痛みを癒す薬に

せめて、包帯でもなれたら


淡い夢を見ていたら

いつの間にか痛みが

消えていた


身に付いた応急処置


遠い日に負った痛みが疼くたびに

淡い夢を見るようになった




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