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二人の共鳴 ― 感情の融合
「泣きたいなら泣けよ、透」
陽斗は優しく言った。
「お前が俺の心を怖れてるなら……
俺がお前の手を引くから」
透の胸の奥に、光が芽生えた。
(俺は……
陽斗の心に触れるのが怖かったんじゃない。
陽斗の心に触れて、
“本気で好きになってしまう”のが……
怖かったんだ……)
透は陽斗の手を握り返した。
「陽斗。
お前の心に……触れさせてくれ」
「ああ」
透が陽斗の胸に手を当てた瞬間――
精神世界全体が白い光に包まれた。
(感じる……!)
恐怖。
孤独。
絶望。
憎しみ。
依存。
期待。
渇望。
優しさ。
――そして、あたたかい光。
(陽斗……
こんなにも……俺を……)
陽斗の心が透の心と重なり、
境界線が消えていく。
アクトが叫ぶ。
「やめろ!!
二人が“繋がる”な!!
そんな感情……僕には扱えない!!」
透ははっきりと口にした。
「アクト。
俺は支配じゃなく――
陽斗と“共鳴”する!!」
陽斗が透と目を合わせ、叫ぶ。
「透!!
行くぞ!!!」
瞬間、二人の胸から同時に光が爆発した。




