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心の迷宮へ
アクトが片手を上げると、
足元の影が波紋のように広がり――
陽斗の精神世界が 迷宮 へ姿を変えた。
無数の扉。
割れた鏡の廊下。
ひび割れた教室。
歪んだ街並み――
全部、陽斗の“心の記憶”だ。
「さあ、追いかけてきなよ。
陽斗の“本当の闇”を見せてあげる」
アクトは迷宮の奥へ溶けるように消えていった。
透は陽斗の手を握る。
「行くぞ、陽斗」
「ああ……透がいるなら、怖くない」
その言葉が胸に響く。
(陽斗……
俺のこと……信じてくれてるんだ)
透たちは迷宮の奥へ走り込んだ。




