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能力の覚醒
透の身体が、白い光に包まれる。
(これは……俺の力……!?)
“読む”でも“押す”でもない。
もっと深い、もっと純粋な――“共有”。
透は修也の感情を読み取り、同時に“自分の想い”を流し込む。
過去の恐怖、寂しさ。
誰にも理解されなかった孤独。
透も持っていた同じ痛みを――修也に伝える。
「……なんで……お前が……俺と同じ……」
影が揺らぐ。
修也の姿がゆっくりとかき消え、元の少年の形に戻っていく。
修也の目から涙が落ちた。
「……助けて……ほしかったんだ……
誰でもいい……気づいてほしかった……」
透は静かに頷いた。
「気づいたよ。
だからもう……ひとりで抱えるな」
その瞬間、黒い影が砕け散り、精神世界が白い光へと変わった。




