21話
中心部の本当の中心部のところだけは潮に呑まれないようになっている。
本当に不思議な島だ。
塩害などもありそうなのに枯れそうな気配は一切ない。
むしろ生き生きいしているようにも感じる。味が良ければさらにいいのだが…。
そもそもここに見えている水は…海水なのだろうか。
磯の匂い、潮の香り、全てが本物なのかもわからない。
感じているのは匂いだけ、味を感じてはいない。
水を指につけ、舐めてみる。
双葉「まぁ、海水だよね。でもこうなると塩害とかがないのが気になるけど…」
異世界ならではなのか…。
双葉「塩に強い植物なのかな」
一通り、調達したあと亀に乗って島を出る。
双葉「やっぱり水の中ん入ると大きくなるのかな?」
甲羅にしがみついて揺られていく。
―
甲高い音が木霊する。
唯華「まだ…生きてる?」
目を開くと、狼とリザードマンが相対している。
狼が槍を咥えている。
受け止めてくれたみたいだ。
唯華「ありがとう!」
体勢を整える。
唯華「今度は気を抜かない」
長剣を構える。
唯華「いくよ」
狼と一緒に攻撃に転じる。
槍と鍔迫り合いしている間に肩に噛み付く狼。
それを振り払おうとするリザードマンに一撃を加える。
リザードマンの左腕を切り落とす。
唯華「これでだいじょ…え」
数秒も経たないうちに左腕が再生する。
唯華「これ不死身ってやつ…?勝てなくない?」
先ほどより腕が太い気がする。
唯華「あれ…右腕と左腕太さ違くないですか?」
後退り…からの全力ダッシュ。
今の自分じゃ絶対に勝てない。




