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ガンダムの愛

作者: 小財 明
掲載日:2020/09/11

オーディオ、群青色のポータブルCDプレーヤー、買ったばかりの新品と同じ、ポータブルCDプレーヤーは魔女の汚い攻撃により、CDを一枚「適正」に読み込まなくなっていた。


月矢は菊地恵楓園の傍らで、今日は『ベスト・オブ・ガンダム』をケンウッドのCDプレーヤーで聞いていた。魔女の攻撃で、ポータブルCDプレーヤーでは、「ベスト・オブ・ガンダム」を聴けなくなってしまっていた。


アムロ・レイは明らかにララァに警戒感を持っていた。


ララァは神の使徒だったのではないかと言う疑いが今、頭に浮かんだ。


今、世の中は魔法社会である。月矢は早田家の2階の寝室で、布団にくるまって、昼寝をしかけており、数分前、お腹が痛かったので、右手で数回擦ってみた。すると、たちまち痛みがとれた。魔法社会って素晴らしいと今、思ったが、半瞬後、こう言う警句を思い出した。「理想的ですね、それ故に残酷ですね」。ドストエフスキーの『悪霊』の中に出てくる言葉である。理想は、理想社会は人々を幸せにするが、魔法社会の場合、『人間の存在』を消す、完全に消去する。


人間が居なくなった後には、小説はもう書かれなくなるのだろうか。


そんなことはあるまい、魔法は字で書かれた書物によって保存されるはずだから、恐らく小説は生き残るはずである。


時間が逆転していく。一見すると加速していくように思えるが、逆転していく。


ララァはシャア、シャア・アズナブルを守ろうとした。


月矢は誰を何を守れるのだろうか。答えのヒントになるものが、佐藤亜紀先生の『陽気な黙示禄』には書かれているような気がする。

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