表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
給食室にようこそ  作者: 奥 みかん
6/6

Norwegian Wood

当時タツミが住んでいた村には小学校が3つ有り、中学は1つのみで、クラスは別々になっても、自動的に進むことになる。


タツミは5人家族で団地に住んでいて、手狭になるため、彼が卒業間際に隣の村で土地を購入し、新築することとなった。


団地暮らしでは様々なドラマがあった。


いじめっ子が逆に団地に住むタツミグループに攻撃され改心した。


八百屋や、お米のお菓子の販売に移動式店舗が定期的に車で来た。


八百屋で、ビックリマンと似た、ドキドキ学園のシールを買うのが楽しみだった。何度か応募すると、シール専用のクリアファイルが送られてきた


ニンジン袋に入れられたお米菓子は、大砲の様なもので、けたたましい音をたてて、つくられた。


夏、団地にたくさん飛んできたクワガタ虫採取。


田舎ならではの綺麗な星空。


宜保愛子、UFOブーム。UFOをみたと大熱狂。


彼だけクラスメイトと、お別れで、小学卒業から転校扱いである。


引っ越さなければ行く予定だった中学は、良い噂が無かった。


いじめがある。髪を伸ばしてたり、通学時の自転車のハンドルをカマの様にすると先輩にシメられる。


小心者の彼は真に受け、長髪を卒業式直前にスポーツがりにして、全く似合わず、失笑されてしまった。


卒業寸前の強気のため、課題を提出せず矢島に呼び出されても無視をつらぬいた。


卒業式終了後、最後の矢島とのふれあいの時間があったが、すっぽかして帰ってしまった。


中学に進学してから、小学時代の女子、数名から手紙が届き、意外で嬉しかったか、彼自身やり残した、完璧ではない過去に、もやもやとして、手紙を書く気も起きなかった。


良い文章を書くのは神経質な彼にとって、難しく、おっくうになるばかりで、結局返信しなかった。


以来、曾祖母の葬式にでなかったり、身内、他人に、あらゆる不義理をする。


強迫性障害、タツミは、頑固な「全か無」破滅思考だった


彼にとって学校給食とは何だったのか。


給食室の壁には木々が描かれていた。


このノルウェーの森で「給食を残さず食べなさい」と居残り組は卒業まで言われるがまま従った。


卒業すると森は消え、彼としては森に火を放った気持ちになっていた。


よく燃える木だった。


現在タツミには口うるさい妻と娘がいる。


お小遣い制で、家族に叱られると、ヘラヘラと汚く笑う。


娘の寝顔は特にかわいい。


いつかお店に行けたら、脱糞のオプションをつけたいとイマジンしては、哀しく、にやついている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ