Norwegian Wood
当時タツミが住んでいた村には小学校が3つ有り、中学は1つのみで、クラスは別々になっても、自動的に進むことになる。
タツミは5人家族で団地に住んでいて、手狭になるため、彼が卒業間際に隣の村で土地を購入し、新築することとなった。
団地暮らしでは様々なドラマがあった。
いじめっ子が逆に団地に住むタツミグループに攻撃され改心した。
八百屋や、お米のお菓子の販売に移動式店舗が定期的に車で来た。
八百屋で、ビックリマンと似た、ドキドキ学園のシールを買うのが楽しみだった。何度か応募すると、シール専用のクリアファイルが送られてきた
ニンジン袋に入れられたお米菓子は、大砲の様なもので、けたたましい音をたてて、つくられた。
夏、団地にたくさん飛んできたクワガタ虫採取。
田舎ならではの綺麗な星空。
宜保愛子、UFOブーム。UFOをみたと大熱狂。
彼だけクラスメイトと、お別れで、小学卒業から転校扱いである。
引っ越さなければ行く予定だった中学は、良い噂が無かった。
いじめがある。髪を伸ばしてたり、通学時の自転車のハンドルをカマの様にすると先輩にシメられる。
小心者の彼は真に受け、長髪を卒業式直前にスポーツがりにして、全く似合わず、失笑されてしまった。
卒業寸前の強気のため、課題を提出せず矢島に呼び出されても無視をつらぬいた。
卒業式終了後、最後の矢島とのふれあいの時間があったが、すっぽかして帰ってしまった。
中学に進学してから、小学時代の女子、数名から手紙が届き、意外で嬉しかったか、彼自身やり残した、完璧ではない過去に、もやもやとして、手紙を書く気も起きなかった。
良い文章を書くのは神経質な彼にとって、難しく、おっくうになるばかりで、結局返信しなかった。
以来、曾祖母の葬式にでなかったり、身内、他人に、あらゆる不義理をする。
強迫性障害、タツミは、頑固な「全か無」破滅思考だった
彼にとって学校給食とは何だったのか。
給食室の壁には木々が描かれていた。
このノルウェーの森で「給食を残さず食べなさい」と居残り組は卒業まで言われるがまま従った。
卒業すると森は消え、彼としては森に火を放った気持ちになっていた。
よく燃える木だった。
現在タツミには口うるさい妻と娘がいる。
お小遣い制で、家族に叱られると、ヘラヘラと汚く笑う。
娘の寝顔は特にかわいい。
いつかお店に行けたら、脱糞のオプションをつけたいとイマジンしては、哀しく、にやついている。




