深夜アニメの癒しの謎を解く
なろうに深く結びついて、深夜アニメにも一部絡みついてるのが癒しって言葉だと思う。だが私はこの言葉嫌いだ。どうも良く分からないものを癒しって言葉で誤魔化してる気がする。もやっとして良く分からないけど、何か意味のある特別製のような特徴がある。それを取りあえず癒しって言葉に押し込めてる感じがある。それをいい加減すっきりしたものにしたほうが良い。
辞書によると癒しと言うのは傷を治すとある。それは心に直すと疲弊や精神的苦痛、悩みから取り除く、解放するって意味になる。それはマイナスから0ないし、プラスに持っていく状態になる。何故癒しが分かりにくかったか?はこれですべて解ける。癒しには具体的な形が無い。凸という特異点があるわけじゃなくて、凹と言う状態を四角くする作用になる。
癒しの後には何も残ってない。それゆえ受け手のマイナスにこそ意味があるとなる。癒しは刺激と対比する事が多いが、対比自体は間違いではないが、分析的に見るとこれはあまり妥当じゃない。その理由は、何かしらの作用無しには癒されないからになる。その作用は間違いなく刺激になる。
問題は刺激が直接心に残るわけじゃない。心に残るのは、マイナスの状態が作用=刺激によって0になる状態で、何が良いのか?癒しは良く分からないとなる。だが何も無いのに急激に癒される事は無い。その作用は結局0からプラスに持っていく刺激とあまり違いは無い。
アニメにおいてとても多い癒し効果で異性キャラへが多く出る作品が持つ作用がある。これは実際は刺激と言うどの作品とも共通するものに統一可能だ。可愛いと言う刺激が心のマイナスを0に持っていって傷=穴を埋めることで回復させる。これは根本的には性的な異性キャラへの刺激となんら代わりが無い。
よってキャラが可愛くてBDが売れる作品と、キャラの可愛さで癒さされる作品はまるで刺激自体に大差が無い。今まで得体の知れなかった癒しは実は特別なものじゃなかった。
後は癒しにとって他に必要なオプションは無いのか?になる。実は癒しは補助的な部分にこそ、そうじゃない性的刺激と違いがある。肝心の根や幹は全く同じだが、枝葉が違うから違いが生まれる。
その枝葉とは何か?おそらくノーストレスだと思われる。これに関しては通常ストレスは強い快楽にも生じるが、その点は誤魔化したものになる。シンプルなマイナスの感情のみとする。苦痛となるような感情の刺激が混じるものをなるべく取り除く。ただ問題は、結局このノーストレスの扱いがなろうでもアニメでもやっかいなのだ。
大体ノーストレスは主人公の苦痛展開に使われる。だが私は笑いもストレスだと思う。笑えない笑いはとても苦痛だ。じゃ笑いは避けるべきなのか?でそれは違う。空気を軽くするため、そういった目的で笑いを使う。こういった意識の違いはとても重要で、笑いを目的とした作品は多分なろうでは上手く行きにくいと思う。
その点このすばでさえ純粋にはそういう作品とは違うと思う。元だがなろうで一番笑いが刺激になってて作られてる作品だが、だがそれでも根本的には笑いが持つ空気の軽さの方が重要だと見ている。ようは本人が苦痛だと思わなければ苦痛じゃないって理屈になる。実際ノーストレスが扱いが難しいのは他にも様々なものがある。
物語を根本的に創れない。それゆえノーストレスはそういった部分とトレードオフで出来上がっていて、必ずしもなろうの上位の作品はノーストレス重視ではない。なろうとアニメの違いはここにあって、アニメは全体ではなろうよりそういった部分重視されて無い。それは一部のアニメには特化してそういった部分が強くなってるためである。
アニメの特徴なのではない。一部のアニメの特徴が深夜アニメ全体の特徴に見えてしまうだけになる。もしアニメがなろうよりもノーストレス重視なら、漫画原作全体をアニメ化するメリットが無い。じゃBDが売れるアニメなのか?と言うと、それもまた違う。ぼやっとしたアニメ全体を覆うものがあり、それを突き詰めたものがけいおんになる。
ノーストレス重視で、けいおん(雑誌きらら)>なろう>深夜アニメ全体>漫画(通常枠を含めたアニメ)全体>実写となる。
深夜アニメ全体では、通常枠や漫画全体を含めたものに実際は近い。じゃ深夜アニメ全体にぼんやり覆うものは?キャラクターが可愛いって目的が強い場合になる。その時ノーストレスが重要になる。癒しを求めてみる場合刺激の種類が限られるのではないか?と見ている。一番分かりやすいのがそれになる。他にもあるのじゃないか?と思うけどそれは分からない。
後けいおん、きらら系は分かりやすいが今時古い。それは、笑えないギャグと同様にストレスになりうる場合がある。あくまで分かりやすいように書いた。だが時代は男性向けの場合、女子キャラに何をさせるか?がもうなんでもありになってる。分かりやすい例だと、けいおんの後にSAOやISなどのファンタジー要素が混じるものが増えた。
なろうはこの流れとは違う。ここでキャラクター可愛いの方に行かずにノーストレスの方向に行く事になったが、だがやはり最高点であるキャラクター可愛いと較べるとなろうのノーストレスはすっきりしてない。それがランキングの上位が必ずしもノーストレスで固められてない点になる。
なろうに詳しくないと、すべて同様に見えるが、感想や批判と違い、案外PTはノーストレス重視じゃない。思ったよりなろうはその方向では均一な読者ではない。多分もっと別のものがある。それこそが私が目指している無料ゆえのライトノベルの方向性になる。ノーストレスと言うのは厳密すぎて、それを守ろうとすると逆にPTとは遠のく。
なろうにぼんやりあって、実写と違い、漫画全体の傾向としてあるのは、気軽さにある。これが何なのか?がとても難しい。あくまで計億であって、大体の売上げが多かったりするのは気軽さとは遠いところにあったりする。なろうもこの傾向が気軽さより明確なノーストレスで同様になる。
深夜アニメの場合は分かりやすい、キャラクター可愛い以外は、漫画全般の実写と比較したときの程度、傾向での気軽さにある。その中で、キャラクター可愛いを重視してみる場合にノーストレスと繋がり、癒しと言うキーワードが重要だと見えてくる。それ以外では、漫画と深夜アニメは大差が無い。
大差があったら漫画原作をアニメ化するのは阿呆のする事になるからである。BDを売るだけが深夜アニメの目的ではない。