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心の護り
私は何ですの?
私はあなたの娘ではないの?
どうして見てくれないの
どうして愛してくれないの
どうして、
「お嬢様、朝食が冷めてしまいますよ」
優しいサーナの声に倒れそうになる身体を動かして椅子に座り、手を合わせる
美味しそうなスープにスプーンを沈め、そっと口に含んで飲み込んだ瞬間、
「う"ぁッ、かはっ」
喉に激痛が走り、手が痺れて動けなくなる
何が起こったと考えるまでもなく、視界に写ったサーナの醜い笑顔に勘づいた。
お父様だと。
そんなに私が邪魔ですの?
ならば呼ばなければ良かったではないですか
外になど出さずに最初から閉じ込めていれば、
私に自由など見せなければ
痛みと痺れに滲む視界に紅色が映る
もう、良いと思った。
愛されなくても、必要とされなくても、
独りじゃないのなら。
もう求めない――――――…
意識が朦朧としながら聴こえた悲鳴と驚嘆の声
私の名を呼ぶ声はしなかったけれど、紅色の彼が私の体に触れたのはわかった。
凍えるような冷たさに、私が氷魔法を放っていたのに気がついて、そこで意識が途切れた。




