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プロローグ
悪役令嬢物語。
よろしくお願いします☺
わたくしは知っていた。
ここが小説の世界であることを。
そして、その世界でわたくしは悪役令嬢として殺されてしまうことを。
「いやです…」
わたくし、ルーナリア・アクタルノ、2才。
前世の記憶があります。
子供好きで教師になり中学生に勉学を教えていて、その時の生徒がハマっていた小説。
毎日楽しそうに話をしてくれる姿に癒やされて話を聞いていた……という記憶。
ヒロインを虐めてわたくしは国外追放と見せかけて殺されてしまう物語。
そんなの絶対に嫌です。
だけどそれに必死に対抗して気疲れするのも嫌。
だから、
「ふつうにいきましょう!」
という結論になり、わたくしは普通の公爵令嬢として生きていくことを決めました。