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二日目朝
労せずして生きていけるようなこの社会に祝福を
多少の罪を犯したところで家や食事や仕事が与えられるようなこの社会に祝福を
人は愚かで見下したり傷つけたりして己を保つような存在であり
人に優しさや愛情を注ぐものが使い捨てられ食い物にされ
真っ当に生きていた人間が理不尽によって犯されて
犯罪者は法に従って罰を受けたら罪を赦されるのに比べて、真っ当に生きてきた被害者はその心に生涯傷を負わなければならず
復讐すれば、今度はこちらが犯罪者になる
ああ、素晴らしきかなこの世界。汚濁にまみれても大手を振って生きていけるこの世界で
多少怠惰である程度、何だっていうのだ