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少年になった転移者の自由奔放論  作者: 水無月水歩
第一章 気づいたら少年
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取り敢えず森を出よう

どうも、お久しぶりで……す。

三ヶ月半失踪してました。文法がおかしい? 当たり前です。気にしたら負けです。

更新しないとなぁと思ってもかけない日々が続いてましたん。


サブタイトルは決めてなかったので適当です。

 それから俺はなんでここに居たこと、片腕がないわけを話した。流石に精神が青年だと言うのは無理があるので言わなかった。スキルはこの年でこんなにあるとおかしいので一部だけ話した。


「う、嘘でしょ? そんな多い数の属性使える人聞いたことないわよ?」


「嘘じゃないです」


「ほ、ほんと? か、勘違いじゃないの?」


 む、嘘ついてないし、それに話せって言ったのあんたじゃん!


「じゃあみせてあげますよ」


 論より証拠、見せれば勘違いじゃないと分かる。


 室内でやるのは何かあったら大変ということで外に出た。


 ……えーっと、確かイメージが大切大切。火、水、風、地、雷、無、氷の順番にやっていこう。光と闇は今使えないから除外する。回復は―――ま、いっか別にやんなくて。


 的があった方がいいと思いそこら辺の木に掌を向けて狙いを定める。まず火、これは簡単だな、ライターとかイメージして、魔力は燃費っと


「ほい、火」


 木に向けた掌から野球ボールぐらいの大きさの火球が発射されてそのまま命中し、木の表面を黒く焦がした。


 弱体化したから全体が燃えるわけでもなく、少しガッカリした。うん、これなら全部いけそうだな。






◇◇◇






「これで最後っと」


 う〜ん、魔力がなくなるって不思議な感じだな、こう、なにか力が抜けるような感じ?


「ふう、……どう? ちゃんと使えるでしょ?」


「「「……」」」


 俺はその場で三人の方に振り向いた。

 だが、三人とも信じられないものを見たような呆けた顔をしていた。


「あ、あれ?」


「「「……」」」


「あのー?」


「「「……」」」


 返事がない、ただの屍のようだ――じゃなくてどうしたんだ?


「おーい、聞こえてますかー?」


 近づいて目の前で手を振ったり、突いたりしたが今だに反応が返ってこない。


「な、」


「な?」


「なんでそんなに属性が使えるのよぉぉーー!!!」


 ようやく反応したとおもったら、メリッサが叫んだので反射的に耳をふさいだ。ちょ、声デカすぎだろ!


「ねぇ! なんで! そんなに! 色々な! 属性が! 使える! のよ!」


 メリッサは目を見開いて、俺の肩を掴み前後に激しく揺さぶった。 


「しら、ないです、よ! そん、なの! っていう、か、揺さぶら、ない、で!」


 俺は途切れ途切れになりながらもやめてくれるように頼むが聞こえていないようで、やめる気配がまったくない。おぉう、グワングワンする……


 あぁ……そこの二人は見てないで助けてくれよ!


「知らないって何よ! ずるいわ! 私なんて三属性しか使えないのに!」


「まあまあ落ち着けよメリッサ、先天性な才能なんだからしょうがないだろ」


「そうだよ。これから覚えていけばいいじゃん、エルフなんだから時間はかなりあるでしょ?」


 おお、二人ともナイスフォロー、流石だな。

 ついで言うなら俺の肩を掴んでるメリッサの手を離してもらえないかな? さっきからメキメキッと嫌な音がしてて痛いんだ……なんでこんなに腕力強いの?

 それと虚ろな目になって何かブツブツ言ってるのが怖い。


「まあ、積もる話はあるだろうがこの森を出てからにしようぜ、暗くなってきやがったしよ」


 アレスの言ったとおり確かに暗くなってよく見えなくなってきた。俺はこの森を知らないから出口がわからないからやばいな。


「――はっ! そ、そうね、そうしましょう!」


 お、トリップから帰ってきたのか「暗い」の単語で戻ってきたのか分からないがやっと離してくれた。


「おい坊主、少し早めに行くからちゃんとついて来んだぞ。何だったら俺が背負ってやるか?」


 あら、顔怖いわりに優しいところがあるんだな。意外と兄貴肌なのか?


「平気、ちゃんとついてくから」


「そうか、なら行くぞ――って、お前そのガラクタ持ってく気か!?」


 俺の担いでるやつを見てアレスが「お前マジかよ!」的な感じで言ってきた。


「いらねぇだろそんなの! 邪魔だから置いてけ!」


「えぇー」


「獲物が欲しいなら――ほら、こいつやるから!」


 と言ってアレスが差出したのは今の俺に丁度いいくらいの短剣だった。

 

「え、いいの?」


「ああ、どうせ剥ぎ取り用に買った安物だしな」


 お、おおー! ちゃんとしたやつだ! 折れてない! 


 俺はボロ袋をおろして、その中にある丈夫そうな布を取り出し、短剣を腰に縛り付けようとしたが片手しかないのでうまくできない。


 試行錯誤してもできないのでリリーに頼んで縛ってもらった。


「これでどう? きつくない?」


「あ、ありがと」


「いえいえー」


 リリーの笑顔が眩しくてお礼を言うのがなんか恥ずかしい。


「じゃあ行くか、しっかりついてこいよ!」


「「「おー(はいはい)(はーい)」」」


 アレスの一声で俺達は森の中を走りだした。







「おっと、いい忘れてたがこの森は『彷徨いの森』って言って道標(みちしるべ)を作っとかねぇと出れなくなって野垂れ死ぬから絶対に離れんなよ」


 えー! 何それ初耳なんだけど!

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