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ぶれーんすとーみんぐ「戦争が3分で終わった理由」

適当なお題で話し合いをしているコント

『戦争が3分で終わった理由』



サッチャー

「今回のお題はこれね」


アカネチン

「3分の戦争……。それ戦争ちゃうやん」


さんるい

「もう既にお題でボケとなっているな」


サッチャー

「つべこべ言わず考えて」


さんるい

「まあ戦争と言えばあれだな」


ネガティー

「殺戮」


アカネチン

「いきなり表現が残虐に!」


サッチャー

「戦争という言葉自体、そういう意味あるから仕方ないけど、なるべく避けていったほうのがユーモアとしては賢明な判断でしょう。でもまあ、一案として書いとく」



―ホワイトーボード―

『殺戮』



やさお

「悲しすぎる、悲しすぎるよ……。真っ白なホワイトボードの片隅にちょこんと『殺戮』の文字ぃ……」


サッチャー

「じゃあこれを悲しくなくさせてみる」



―ホワイトボード―

『やわらか~いぞ。殺戮』



さんるい

「訳わからん」


アカネチン

「言っちゃあかんて」


やさお

「っていうかお題そってるの、これ?」


さんるい

「これは逆に長引きそうじゃないか? やわらかいんだし」



―ホワイトボード―

『殺戮』


『やわらか~いぞ。殺戮』



さんるい

「やっぱ殺戮は無いだろ」


ヒメ

「じゃあじゃあこんなのどうかな?」



―ホワイトボード―

『真っ赤な殺戮のお花畑にみな見とれた』



やさお

「怖い……」


アカネチン

「おっそろしいわ!」


ゴッド

「ええ~綺麗じゃない?」


さんるい

「真っ赤ってのがなあ……」


ヒメ

「殺戮のお花があったら多分赤色だろうなあって思ったけど、ああ! 茜色とかの良かったかな?!」


さんるい

「いやそういう問題じゃないから」


サッチャー

「もう殺戮からは離れたほうが良さそうね。別のキーワードは無いかい?」


さんるい

「キーワードか……。お題は何々の理由なんだから、当初何か月もするはずだったが何かが起きてしまったせいで3分で終わった、と考えるが筋じゃないか」


サッチャー

「じゃあ」



―ホワイトボード―

『戦争終了のチャイムが鳴った』



サッチャー

「ちょっと物足りなさを感じるわね」


さんるい

「そうだな、少し付け足すか」



―ホワイトボード―

『戦争終了のチャイムが鳴った。5限目が始まる』



サッチャー

「眠たい時間よね」


ヒメ

「アタシには昼寝の授業ね」


さんるい

「体育でもか」


ヒメ

「うん」



―ホワイトボード―

『やわらか~いぞ。殺戮』


『真っ赤な殺戮のお花畑にみな見とれた』


『戦争終了のチャイムが鳴った。5限目が始まる』



サッチャー

「もう3、4個は候補が欲しいところだけど……。他は?」


アカネチン

「あ」



―ホワイトボード―

『次週につづく』



アカネチン

「定番やん? 忘れとったわ」


さんるい

「定番ならこれもだな」



―ホワイトボード―

『さあ一平ちゃんができたぞ』



さんるい

「少々、工夫してみた」


サッチャー

「カップめんね、3分から容易に発想できるキーワードの一つ……。キューピー3分クッキングってのもあるけど、カブるわ。ほぼ間違いなく」


アカネチン

「確かになぁ~。カブりは怖いでな~」


さんるい

「何をしみじみ言ってんだ」


アカネチン

「なんやと? カブりなめとったら痛い目で見るでお前ぇ~」


さんるい

「見つめんな、気色悪い」


アカネチン

「はっ! 珍しい珍獣おるなあ思っとっただけや。自意識過剰甚だしいがな」


サッチャー

「ああ~はいはい脱線よろしくね。ワタシも思いついたから書き加えたわ、こんなの」




『さあ一平ちゃんが次週に続いたぞ』



さんるい&アカネチン

「「混ぜんな!!」」


サッチャー

「いいじゃない、面白いし」



―ホワイトボード―

『書初め』



やさお

「ん? ゴッドさん、書初め?」


ゴッド

「こんな風にね~」

 戦争、と筆で書かれた紙を掲げる


ヒメ

「あら~随分達筆な『戦争』ですことー」


やさお

「争の字の最後のはねが、特にいいですね」


ゴッド

「3分かけてみました~」


さんるい

「長い」


ゴッド

「ええ~? こんなものでしょ~?」


サッチャー

「いや、それよりね、これだけだと受け手には訳わかんないから」


ゴッド

「ええ~?」


さんるい

「じゃあ俺が、これを少しいじらせてもらおう」



―ホワイトボード―

『画数等の難しさから故、書初めとしては3分くらい掛けて書くのが妥当』



サッチャー

「いやいやボケなんだけど、なんかボケっぽくない」


アカネチン

「なんやろな、納得してまうねんな」


ゴッド

「先生のお言葉ありがとうね~」


さんるい

「おい、俺はわかりにくいという意見を聞いたから直す為、わかりやすくしただけだ」


アカネチン

「そんな説明チックにせんでもこうでええやん」



―ホワイトボード―

『達人に書かせたらそれぐらい掛かる』



サッチャー

「面白さではこっちの方が明らかに上ね、とは言ったもののまだアカネチンは唸っていると」


アカネチン

「……いやな、長いねん。『それぐらい』てのはいらんかもなぁ」



それぐらい、を消して

『達人に書かせたら、掛かる』



サッチャー

「おお!」


アカネチン

「まあこれやな、もうこん中から決めへんか?」


サッチャー

「そうね」



―ホワイトボード―

『やわらか~いぞ。殺戮』


『真っ赤な殺戮のお花畑にみな見とれた』


『次週につづく』


『さあ一平ちゃんができたぞ』


『さあ一平ちゃんが次週に続いたぞ』


『書初め』


『画数等の難しさから故、書初めとしては3分くらい掛けて書くのが妥当』


『達人に書かせたら、掛かる』



さんるい

「大丈夫か、これ」


アカネチン

「どれもウケる気せえへんな……」


さんるい

「俺はラストのやつでいいと思うが」


アカネチン

「アタシは『書初め』だけでもいける思うで」


さんるい

「そういうもんか?」


アカネチン

「いやそら実際出してみんとわからんわ」


ゴッド

「私はお花畑が好き~」


アカネチン

「抽象すぎんねん、それ」


ゴッド

「え~? そうなの~? どうなの~?」


サッチャー

「ここはリーダーのアカネチンに決めてもらいましょう」


アカネチン

「なんやて! いつの間にそんなもん決めてんねん!」


サッチャー

「今。ワタシが決めた」


アカネチン

「いやや! んな面倒臭いもんなりたないで!!」


さんるい

「しかし今回、中心を担ったのは確かだ」


アカネチン

「んな!」


サッチャー

「役割なんて仮定のものだから。あまり気にする必要はないわ」


アカネチン

辺りを見回しながら「んー! ……んー」


ヒメ

「じろじろ見すぎ」


アカネチン

「……アタシ決めんけど、文句言わんでな」


各々

「ない」「いいよー任すー!」


アカネチン

「……悩むけどなぁ、まぁ、これ?」



アカネチン、指さす

『書初め』



ヒメ

疑わしく「それでいいんだー」


アカネチン

「なんやねん! そない言われっと変えたなるやん!!」


さんるい

「随分、シンプルなやつにしたな」


アカネチン

「でもなんか結構、こう……な! ビシッッと入った感じしたでな!」


ネガティー

「……必死」


アカネチン

「うっさいボケ!!」




そして結果……29・99点。



アカネチン

「これってどうなん?」


サッチャー

「20点台は赤点、30点台はふつー、40点台はなかなか、50点台は高ランク確実、60点台はK点越え。ざっとこんな感じ」


さんるい

「0・01差で赤点ということだな。な、アカネ」


アカネチン

「客が悪いわ、客が。わからへん方が悪いんやで」


サッチャー

「順位も158人中、143位。文句なしの悪さね」


アカネチン

空気を打ち消すかのように「きゃ・く・が・悪い! うん!」


ゴッド

「限りなく普通に近い~、あかて~~ん」


アカネチン

「ぬあっ! ゴッドさぁん……そらやめてぇ……。大体考えたんはアンタやがな……」



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