表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/9

バナナ

登場人物

・たかし

・母

・父


あらすじ

たかしは肥満児の小6。

朝ごはんに、母はバナナを出した。


たかし

「ええ~、またバナナ~、もうやだよ~~」


「たかしは太りすぎだからこれぐらいが丁度いいの。ダイエットには朝バナナがいいとよく言うしね」


たかし

「ええ~~、朝バナナってなんだよ~~。朝ごはんにバナナが付くってことでしょ、ふつ~~」


「そんなのじゃ意味ないでしょ。大体、ぶくぶく太って。見っとも無いったらありゃしない!」


たかし

「いいじゃんかよ~~。朝だっていっぱい食べたいんだよ~~。どうせ母ちゃん、作んのメンドクサイだけなんだろ~?」


「……たかし。母ちゃんは、たかしを想ってバナナだけにしているのよ。晩ごはんも栄養バランス考えて、たかしがすくすく健康に育ってくれるように願いをこめて、愛情もいっっっぱい込めてね――」


たかし

「ああ、もういいよ。いつもいつも。わかったよ、これで我慢する」


「うんうん、わかってくれてありがとう」


たかし

「もうああ~~頭なでるなあ~……あ、父ちゃん」


「……おはよう」


たかし

「おはよう」


「あら、まだ出てなかったの」


「……行ってきます」


「さあ、たかしも早くバナナ食べて、遅刻しないよう早めに出なきゃ」


たかし

「…………ごめんよ、父ちゃん」



――外――



「……ああ……腹減った」


たかし

「父ちゃん!」


「ん」


たかし

「ダメだ、母ちゃん今日もゴハン用意してくれなかった」


「………」


たかし

「……今日も400円で大丈夫?」


「……うん」


たかし

「困ったら言ってよ、お小遣い、ちょっとくらいならあるからさ」


「……大丈夫だ。ありがとな、たかし」


たかし

「……うん」









悲しくなっちゃった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ