第1話 お化け屋敷殺人事件
出町署管内で、連続放火事件が起きていた。
「これで、5件目ですね。」
「1件目はごみ置き場で放火、2件目はガス給湯器、3-4,5件は車庫で起きていますよ。」
「犯人は、同一犯ではないでしょうか?。」
「ええ、我々もその線で捜査していますが、不審な人物は見ていないんだそうです。」
「そうか。」
「手がかりはなしか。」
そして、事件が起きた。
現場は、鷹栖地区で起きていた。
付近近くの空き家で火災が起きた、ついに死傷者を出した。
空き家の中で遊んでいた少年5人と地下にいた大学生が焼死体で発見された。
鷹栖地区・空き家
「とうとう死傷者を出したか。」
「ええ。」
「少年がマッチをつけて引火をしたんでしょうか?。」
と、新井刑事は言った。
新井と西田は、少年がマッチをつけて火遊びしたのではないかと推測した。
「それも、考えられるな。」
「いや、それはあり得ないぞ。」
「えっ。」
「現場には、こんなものが落ちてたよ。」
「おっ、これは薬莢じゃないか。」
「凶器はけん銃ですね。」
空き家火災の焼死した男の名前は近藤 弘人さん23歳と判明した。死因は射殺後に焼死したと思われる。
「薬莢が落ちているって事は、これはオートマチックですね。」
「これは多分、45APC弾ですね。」
「ええ。」
「早速、調べてみようか。」
「ええ。」
出町署刑事課
「犯人が使用したマッチですが、指紋を採取したのですが、調べてみたら指紋工事作業員の物しか検出されませんでした。」
「そうか、やはり誰かが入って射殺後に火をつけたんでしょう。」
そこへ、鑑識がやって来た。
「被害者が打った拳銃には前がありました、4年前に起きた津沢刑事射殺事件と同じけん銃でした。」
「何、刑事射殺事件。」
と、今川警部補は資料を見た。
「知ってるんですか、たかさん。」
「ええ、わしが当時津沢署で捜査を担当していた時でもありました、事件が起きたのは4年前の6月頃、津沢署管内で手配中の強盗殺人犯の川辺紀夫が潜伏していると情報が入り、直ちに逮捕へ向かいました。川辺が逃走して、逮捕しようとしたが川辺の仲間と思われる男がガバメントで1発発砲し、堀越刑事を射殺して逃走しました。」
「あの事件は、まだ未解決だったのか。」
「ええ。」
「今回の連続放火と4年前の刑事射殺事件も関与しているのか。」
「ええ、恐らく。」
そして、翌日。
「はい刑事課、何、連続放火犯らしき男を目撃した。」
「えっ。」
「場所は何処ですか、出町児童公園!?。」
南班は、すぐに出町児童公園へ向かった。
「ここの公園のトイレで目撃した。」
「ええ。」
「この付近で、放火魔に似た男を見たんです。」
そして、浜井刑事は目撃者に写真を見せた。
「その放火魔は、この男でしたか?。」
「ええ、この男でしたよ。」
「どんな男か、覚えていますか?。」
と、西田刑事は言った。
「ええ、確か帽子とサングラスしていたので30代ぐらいの男でした。」
「なるほど、その男が放火魔なんだね。」
「ええ、この男が放火魔に間違いないよ。」
そして、放火魔は公園の近くへやって来た。
「フフフ、今度はここで火をつけてやるか。」
ポケットから、マッチを取り出した。
何と、放火魔はおやじ狩りを計画していたのであった。
「ああ、そうだな。」
と、男はガバメントを取り出した。
「はっ、誰だお前は。」
「やっと見つけたぜ。」
「お前は、死んでもらうぜ。」
そこへ、南班が到着した。
「そこまでだ、警察だ!。」
「あっ、やべぇ刑事だ。」
「逃げろっ。」
そして、二人は郊外へ逃げ込んだが、1人の男がガバメントを発砲した。
南は1発発砲した。
「ぐはっ。」
「確保ーっ。」
そして、ガバメントを持った男を確保した。
「大人しくしろっ。」
「くっ、くそーっ。」
「あっ、お前は刑事射殺事件の容疑者川辺の仲間、黒川 鉄次郎だな。」
「しっ、しまった。」
と、逃げようとしたが。
浜井と今川と新井に確保された。
一方、南と中井と西田は放火魔を追っていた。
「あそこだ。」
「あのビル怪しいな。」
「ええ。」
そして、南と中居と西田はけん銃を取り出した。
「よしっ、行くぞ。」
「ええ。」
そして、3人は突入した。
「動くなっ、警察だ。」
「もう逃げられないぞ。」
「くそっ、何でここが分かったんだ。」
そして、男はビルから逃走した。
南は、先回りして放火魔を確保した。
「河原淳郎、放火死傷容疑でお前を逮捕する。」
「くっ、くそーっ。」
こうして、出町と鷹栖で起きた連続放火事件は無事に解決した。