ロリコンの妹は好きですか?
俺の名前は秋原秀斗、大して珍しくもなんともない、ごく普通の高校2年生のはずだ
両親も貧乏というわけでもなく大した金持ちというわけでもない、頭が特別良いわけでも悪いわけでもなく、運動神経が良いわけでも悪いわけでもない
友達が多いわけでも少ないわけでもない
特技というのもこれといってない、趣味もないわけではないが大したものではない
そう、俺は至って普通…普通すぎて逆に珍しいくらいの普通の高校2年生のはずなのだ、俺はの話だが
俺には1人だけ、8歳歳の離れた妹がいる、俺は朝起きて、とりあえず1番最初にすることといえばその妹の部屋にお邪魔する事だ
俺の家は二階建てで、俺の部屋は2階の階段を上がって真っ直ぐの所にあるのに対し、妹の部屋は階段を降りてすぐ左の部屋にあるので、俺は階段をゆっくり降りて妹の部屋に向かう
なんでそんな事をわざわざするかって?それはまぁ…妹が心配だからだ
「え?シスコン?」「どこが普通だよwww」と思った人もいる事だろうが、そういうわけではない
心配といったが、まぁ間違いではないのだが、どちらかといえば好奇心が勝っている、妹を見て好奇心を満たしたいと思っているのだ
何故そんな事で好奇心を満たしているのかというと、それはこの扉を開いて妹の部屋に入れば分かる
俺の妹はそう、ロリコンなのだ
「あ!お兄ちゃん!おはよー」妹が元気よく俺にあいさつをした
「ああ、おはよう」妹はまだパジャマで、今ベッドから出てきたといった様子だった
それは良かった、今うっかり部屋に入る前にドアをノックしてその旨を伝えるのを忘れていたため、もう少し運が悪くて妹が着替えている最中に部屋に入ってしまっていたらセクハラ宣告されて俺の中の地球が壊滅する所だった
妹の名前は真矢、見ての通り妹の部屋にはここら辺にいる顔が良質な女の子の写真と、ご丁寧に全年齢閲覧可能なロリキャラのイラスト、ロリのアニメキャラのフィギュアなどが大量に置かれている
宛らこれはオタク部屋だ
「お兄ちゃん!」「?なに?」朝から元気よく俺に話しかけた
「お兄ちゃん今日学校休みでしょ?昨日家の近くの公園で手頃なロリ見つけたんだ!たぶんまやと同い年くらい!ねえ、お兄ちゃんも観たいと思わない!?」
いや俺は別にと言いたい所だが、ここで行くと言わないと妹がうるさいのでここは行くと言わざるを得ない
「うん、分かった、今日俺も観に行くよ」
「ほんと!わぁ〜い、ありがとうお兄ちゃん!」
その後、俺たちは妹の部屋から少し歩いて右に回った所にあるリビングにやってきて、そこにあるテーブルに家族で団欒し、朝食を食べた
「んはぁ〜!おいし〜い、ママ〜これおいしいよ」「そう?ありがとう」
「おいちょっと待て真矢、このコーンは父さんが作ったものだぞ、食べろ食べろ」「え〜、まやコーン嫌いだも〜ん」
「そんな…(ガクッ)」
などと、今日も休日ならいつも通りの光景が目の前に浮かんでいる
正直、今どき珍しいと思う、こんな家族で団欒して朝食を食べてるなんて、ちなみに母さんも父さんも、妹がロリコンだってことは知っている。知っているが、真矢がどんな人に興味を持とうと自由と2人とも考えているためか、特にこれといって言及はしていない
いや俺も同じようにそう考えてはいるのだが、しかしまぁなんと言うか、このうん…えっと、
「ごちそうさまでした〜」妹が朝食を食べ終えたみたいだ
「ごちそうさままやちゃん、秀斗!」いきなり俺の名前を母は呼んだ
「お母さん達、そろそろ仕事行ってくるから、真矢ちゃんの事お願いね」「あぁ、分かった」
「じゃあな〜行ってきます」父がそういって、2人は仕事に向かった
俺たちは家で2人きりになった
「やっとママ達出ていったね、お兄ちゃん」
「そうだな」
「じゃあ約束通り!ね♪」
妹はさっき交わした、近所で見つけた手頃なロリを観に行く約束を持ちかけた
「はいはい、分かったよ、じゃあ行くか?」
「うん!」
俺たちは家を出た後、鍵をしっかり掛けて、戸締りを確認してから、俺は妹に連れられてロリの元へ案内された
「♪あたしはキング♪みんなのキング♪お前らマジで捻り潰す〜♪さっさと帰れよ豚箱に♪カタストロフィロリキング♪」
今妹が軽快に歌っているのは、妹が最近ハマっているという『鎮魂!ロリキングカタストロフィ』という曲らしい、著作権が非常に心配である
「あ!お兄ちゃん見えてきたよ!おれ!あのロリ!」妹が勢いよく指差した先には、妹と同い年くらいの年齢であろう、黄色いセーラー服のような私服に髪を短めのポニーテールで纏めている女の子と、おそらくクラスメイト男子2人と遊んでいる光景があった
「あの子に興味あるのか?」「そう!あのロリに!」
周りの男の子達も歳の割には結構イケメンだと思うのだが興味はないのだろうか、妹に聞いてみると「え?男なんて興味ないよ?まやはロリが見たいの!ロリとお話ししたいの!」
なんだろう…案の定というか本物のロリコンだ俺の妹
「でも友達2人と仲良さそうに遊んでるぞ?まさか邪魔するのか」「あのロリちゃん、咲ちゃんって言うらしいんだけど…」なんで知ってんだよ「流石に咲ちゃんのお友達との時間を奪うような下劣な事はしないよ」どこでそんな言葉覚えたん?「私はロリの意見を尊重するロリコンなの!」ロリコンって自覚はあったんだね
「じゃあ観るだけにとどめとくのか?」「うんうん、あの2人と遊び終わったらたぶん咲ちゃんも帰るでしょ?それまで待ってる」
と妹は言ったが、咲という子がいつ遊び終えて男子達と別れるのか分からない以上帰るまで待つはあまりおすすめ出来なかった
「やめとけ、いつまでかかるか分からんぞ、夕方まで待つことになるかもしれない」流石に夕方まであの子達が帰らないとは思えないが、正直いつまでもここで待つのは気が引けるので、怖がらせることも兼ねてこういう言い方をしてみたが妹は「大丈夫!私待てるもん!」と無邪気に答えた
「どうやって?」と聞くと妹は「こうするの」と言いながら俺の腹をファスナーで開くようにこじ開け、そのままよいしょと俺の中に入ろうとし始めた「いや待て待て待て待て待て、なんだよこの超展開!?やめろ!?いやマジで!ってかなんで俺普通に喋れてん!?当然のように特殊能力覚醒しないで!?」
「いいじゃんいいじゃん別に〜、じゃあまやお腹閉めるから♪咲ちゃんが帰りそうになったら呼んで〜それまでここにいる〜」「は!?いやちょいま…」
俺の呼びかけは無視して、妹は俺の体の中に閉じこもった 「いやどういう事?」
それから5時間ほど時間は経過し、だんだんと陽が落ちていく時間帯となった、夕陽が辺りを刺し照らす時間帯になってまで、あの子達は未だに一度も休む事なく公園を走り回っている、飽きないのかな
だがようやく動きがあった
咲という子が突然立ち止まって「あ!もうこんな時間!」と呟くと、それを聞いた男の子2人も「うわホントだ」「いけね母ちゃんに怒られる」などと反応して、3人とももう帰ろうみたいな雰囲気になっていった
男子2人が持ってきた肩からお腹に巻きつけるタイプのバックを手に持つと、そのまま自転車の方へ走っていって「じゃあな〜咲〜」みたいな事を2人とも言って、2人は公園を出ていった
咲という子はしばらく手を振って2人を見送った後「さてと、私も帰らないとな」と、両掌を自身の目の前で合わせながら言ったので、俺はやっと解放されると安心して「ほら、男子達は帰ったぞ」と少し重みが抜けたような声で妹に伝えた
そしたらその直後に妹が「え?マジ?それじゃあまや、行っきま〜す」と言いながら左手を上に突き上げる某巨大ヒーローのようなポーズで俺の顔面を突き破って出てきた
「いや出方!!!入り方も酷かったけど出方はもっと酷いな!?」俺はそのまま地面にバタりと倒れて動かなくなってるんだが!?え、マジで身体動かないんだけど、え?これマジで死ぬやつ?
そんな秀斗などまるで眼中にないかのように、真矢は咲の元へと駆け寄っていった
「ね〜」後ろから元気よく呼ばれたので、咲は「なに?」と後ろを振り向いた
そうしたら、ものすごい勢いで自分に向かって走ってくる真矢の姿があった
やがて咲の元へ辿り着き、目の前でゼーゼーと息切れをしながら「あなた咲ちゃんだよね!?」と問いかけた
「え?う、うん、そうだけど、えっと…どちら様?」咲は少し、というかかなり困惑した様子で聞き返した
「あたし秋原真矢っていうの!ねーねー咲ちゃん」「な、なによ?」
真矢はぐいぐいと咲に顔を近づける 「咲ちゃん!まやとお友達になって!」信じられないほど一気に距離を詰めていく真矢
「え?あえっと…」普通引きますよね、当たり前です。こういうヤベー人には勇気を持って断っちゃえ
「うん!いいわよ」いいんか〜い「ほんと!ありがとう!」
「ふふ、これからよろしくね」
咲はなにこの子と思いながらも面白そうだから友達になることにしたのだ
それに対し真矢は「(わぁ〜い、こちらこそよろしくね♪)はぁはぁロリの友達できた〜〜身体小さい!丸っこい!かわいい!うお〜まじ幸せ〜〜〜〜」と返事した「おおおお心と口の声逆になってるけど大丈夫そ?」
「咲ちゃんは普段なにしてるの?」「え?別になにもしてないわよ、特には」「え〜うそ〜、さっき男2人と遊んでたじゃん!あれなに?あれなに?」攻め寄るように追求した
「あぁ、あれ?幽霊」 「幽霊?」
「そう、あれ幽霊なの、2人ともつい最近死んじゃったみたいなんだけど、中々成仏出来ないみたいだから私が面倒見てあげてるの」
えーまずいろいろとツッコミたい点がいくつかあるのですが、先ずなんでこのロリ幽霊と普通に会話できてるのですか!?普通見えないものじゃないんですか!?っていうか幽霊とか見ても驚かないんですね!まぁこれはいいけど…じゃあ真矢や秀斗はなんでその幽霊達が見えてたんだ?そういえば秀斗、真矢に頭突き破られてたけどまさか秀斗も既に…!と思ったら秀斗は既に頭の修復が始まっていた、もうバケモンやん
「...、咲ちゃん、幽霊…見えるの?」「うん…そうなの…はは、驚いちゃうよね、こんな話されても、信じないよね、ごめんね」
「うんうんいいの、それより…」「?」
真矢はこう想った、ただでさえ静粛系ロリの片鱗見せてたのにその上で幽霊見えるとかいうオカルト要素もあるとか属性盛り過ぎかよ!控えめに言ってさいこ〜う↑↑↑…と
「いや〜咲ちゃんいいね〜いいよ〜〜〜」しばらく間を開けて「どうしたの?真矢ちゃん、気持ち悪いよ?」と答える咲
真矢はしばらく咲をドアップで見つめた、やがて頬がピンク色になるほど赤らめ、目が虚になり、時折過呼吸になるほど興奮していきながら、真矢はロリコンとしての目を咲に向ける
「はぁはぁ、あーー咲ちゃんかわいいよ〜〜」興奮し過ぎて段々と理性を失っていく様は最早ただの限界オタクである
「そんなことないよー、真矢ちゃんだってかわいいよ」
笑顔で謙虚に対応する咲
「そんな事ないない!咲ちゃんまじ天使!この幼なげに纏められたポニテに加えてセーラー服とかもう至高至高至高」
真矢の体温が徐々に上昇していく
「あれ?真矢ちゃん熱あるの?身体熱いよ?」
「あぁ、大丈夫大丈夫、それよりさ、その幽霊の男どもとは普段どんな風に遊んでるの?」
「え?どんな風にって…まぁ、いつもこの公園でかくれんぼしたり遊具で遊んだりしているよ!
「へ〜、そうなんだ、仲いいんだね!じゃあそんな男どもと咲ちゃんを引き離したら咲ちゃんどんな顔するんだろ?仲良しのお友達が突然遊びに来なくなっちゃって、きっと目から涙がポロポロ溢れちゃうんだろうなぁ〜、はあ↑↑↑咲ちゃんの困った顔がみた〜い、咲ちゃんを困らせた〜い」
「ふふ、ありがとう♪あの子達が成仏出来るなら私はそれで満足だよ」
「はあ〜〜最高だせぇ〜〜〜ねぇ咲ちゃん!」
「なに?」
「まや、咲ちゃんのいろんなところが好き!髪型とか服装とか!成仏出来ない幽霊に手を差し伸べてあげる優しいところとか誰に対しても優しくあるようなそのまん丸な瞳とか」
「まやちゃんって、なんだか面白いよね…冗談でしか言わないような事が、まるで冗談に聞こえないところ、かわいいね」
2人はいつの間にか互いの胸の上辺りで両手を握り合い、至近距離で顔を見つめあっている状態になっていた
「咲ちゃん」
「なに?」
「結婚しよ?」
「あごめんそれは無理」
ガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
咲がふと、公園に置かれている時計を見てみると、時刻が夕方の5時を超えていることを示していた
「あ!もうこんな時間!ごめんね!また明日ね!ばいば〜い」咲が手を振りながら走って公園から出ていった
真矢は固まって動けなくなった、流れるように風が過ぎ去り、真矢の瞳は真っ暗になった
そこに、丁度肉体の修復を終えた秀斗が真矢に歩み寄った
「残念だったな、真矢、まぁこんな日もあるさ、帰ろう…」
秀斗は優しく寄り添うように、真矢のかたをそっと推した
「...うん」
真矢の瞳にハイライトが戻り、暗がりに明かりが灯ったようにまた前を向いてみせた
「うん!そうだよね!ありがとうお兄ちゃん!まや、次のロリを目指して頑張るよ!」
「おお!そのいきだ!」
秀斗は手でサムズアップをし、真矢を励ました
こうして、俺の妹はまた一歩前へ進んでいく、何度思う通りの結果にならなくても、その度に前を向いて歩き出す妹
俺はそんな妹が…「たまらなく愛おしいんだよーーーー真矢ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」
秀斗はキモい勢いで真矢に突撃していった
真矢はその気配に気がついてすぐに後ろに振り向いて「来たね!化け物!くらえ!ロケットランチャーーー!!!」と叫んだ
真矢はポケットからロケットランチャーを取り出し、秀斗に1発ぶち当てる事に成功した「毎度のオチでしたーーーーー」それが秀斗の最後の言葉であった
秀斗は全身が黒焦げになり、ぷすぷすと音を上げたまま動かなくなった
「こうして、まやが最大の宿敵お兄ちゃんを倒した事により、世界は平和になったのであった!めでたしめでたし」
勝手に殺すなーーーーーーーーーーーーーーーーー
いかがでしたか?恐らく相当人を選ぶ内容だったかとは思いますがwwww
一回こういうの描いてみたかったんですよ