危険な危険なゴブリン討伐
ゴブリンがいる洞窟は本当にすぐ近くにあった。
よくこんな近くにあるのに今までよく被害がなかったな...
まぁいい。そんな考えは捨てて早くゴブリンを討伐して村の人に安心してもらわなくては!
洞窟の中に一歩足を踏み入れるとゴブリンたちが何匹かまとまって出てきた。しかも全員冒険者から奪ったらしきナイフや剣やら持っている。
あれ?もしかしてゴブリンって結構強かったりする?
だけど俺はステータスが高いからよっぽどのことがない限り負けないかな。
俺はゴブリンと戦うために持っていた剣を取り出し...
持っていなかった。街で食料は買ったけれど装備などは何も買っていなかった。
あれ?もしかしてみんなが準備はしっかりしろって言ってたの装備のことだったの?
やばい。このままじゃせっかく強いのにゴブリンに斬り殺される!
ゴブリンたちはそんな俺の事情を気にするわけもなく剣を俺に向かって振りかぶってきた。
神様らしき人にすごい申し訳ないなぁ。こっちでもすぐ死んじゃうのか。せめてこの世界の悪人だけは...
そう結構危険なことが頭によぎった時、俺に血しぶきがかかった。
人って死ぬときは痛くないんだな。
そう思ったけど一向に死ぬ気配はない。なんでだろう。なかなか死なないな。
そう思い顔をあげると、ゴブリンの無惨な死体があった。すべて頭やお腹を切られていた。
まるで自らの武器によって切られたように。
誰かが助けてくれたのかな?でもそれにしては音があまりしなかったような...
(スキル【等倍反射】が自動発動されゴブリンたちの斬撃を反射したためゴブリンたちは自らの斬撃によって切り裂かれ死亡しました。)
なるほど。やっぱりスキルは相手が武器を持った場合でしか発動しないのか。でも俺の高いディフェンスがあれば素手の攻撃じゃ基本効かないだろうからいっか。
で、この時々聞こえてくる声は何?
(...)
またこういうときだけ黙る。いったい何なんだろう...
俺が悩んでいると奥からどんどんとゴブリンが出てきた。出てきた中にやけに鎧を着込んでいる体が大きいゴブリンもいるから俺のことを警戒しているのだろう。
だけど問題はない。なんたって相手が武器を持っている場合は俺は無敵に等しいから!
ってえっ?あの鎧を着込んでるやつだけ素手なんだけど⁉
よりによってあいつだけ肉弾戦タイプなのかよ!
俺は真っ先に突っ込んで鎧を着込んでいるゴブリンを先に倒そうとした。
手前で鎧を着込んだゴブリンを守っているゴブリンたちはもちろん俺に向かって切りかかって、自らの斬撃によって切り裂かれた。
そして俺は拳を思いっきり振りかぶり兜を被っていない無防備な頭を殴ったがそれをゴブリンは腕で防ぎ俺の蹴りを入れてきた。
俺は吹き飛ばされ壁に当たったが怪我はなかった。
攻撃を受けても死ぬことはないけれど俺の攻撃が当たらないんじゃ勝てもしないな。
しょうがない。わざと攻撃を受けてその隙にっ!
俺はゴブリンの方へ走り蹴りを入れるが足を掴まれ思いっきり振り回され、地面に叩きつけられた。
「ガハッ⁉」
俺はこの世界での初めての痛みを感じた。俺のステータスの中でも一番高いディフェンスでもダメージを受けるほどの攻撃。このゴブリンはまずい!
俺は痛みを感じる足を少し庇いながら、立ち上がった。ゴブリンは俺の様子を見ていて、立とうとしているときも攻撃をしてこなかった。
あのゴブリン俺のことをすごい舐めてるな。さっきの攻撃も手加減されていた。だから俺は相手が舐めてて本気を出さない内に倒さないと確実にやられる。つまりその前にあのゴブリンに転生者の力を思い知らせて倒せばいいということ!
先程と同じように俺がゴブリンの方へ走るとゴブリンが腕を振りかぶり俺を殴ろうとした。
だが俺は高いステータスを活かしなんとか攻撃を避けてゴブリンの足を掴んだ。さっきは俺も少し舐めていて攻撃を避けようとしなかったけれど避けられないわけではなかった。
「これで止めだぁぁぁ!」
そう言い俺は足の痛みも気にせずゴブリンを頭から思いっきり壁へと叩きつけた。
グキッ
鈍い音がしゴブリンが吹っ飛び動かなくなった。
結構苦戦しちゃったかな。でもまだ奥があるしまだゴブリンもいるかも。
そう思い暗い洞窟の中を手探りで進んだ。そして奥には何もなかった。ただ村から奪ったであろう作物が食い捨てられていただけだった。
そういえばここは異世界だし魔物とかに”魔石”があるのかな?
そう思い、少々気が引けたけれど、倒れているゴブリンたちの胸のあたりをゴブリン達が持っていたナイフで切ってみた。すると切っている途中でなにかに引っかかる感じがした。恐る恐る切り口に手を...
怖くて入れられずナイフでなんとか引っかかっていたものを取り出してみた。
それは黒く濁った石だった。
これってもしかしなくても魔石だよね?この世界にあったんだ。濁ってて汚いけどギルドで買ってくれるかな?一応全部魔石は取っておくか。
次に鎧を着たゴブリンの魔石をとった。だけどこのゴブリンから取った魔石は他のさっきのゴブリンの魔石とは違いきれいな青色をしていた。
その後、結構な時間をかけてゴブリンの魔石を全部取り終わり、魔石をカバンにしまった俺は鎧を着ていたゴブリンだけを討伐の証明として持って帰った。結果青色の魔石はあのゴブリンのだけだった。他のは全部最初のゴブリンと同じように黒く濁った色をしていた。
ドサッ
村人たちの目の前に持って帰ってきた鎧を着たゴブリンの死体をおいた。
「これで依頼は達成ですか?」
「あぁもちろんじゃ。しっかりとゴブリン達のボスも倒してくれたしな。他のゴブリンたちも、もちろん倒してくれたのじゃな?」
「はい。すべて倒してきましたから、安心してください。」
そう言うとおじいさんは安心したような顔になった。
「ありがとうな。村長のわしから礼を言う。」
このおじいさん村長だったんだ。
俺は村長から報酬金を受け取りギルドへと帰った。貰った報酬金でギルドから借りたお金は返せそうだな。借金生活にはならずにすんだな。
そして門を通るときにマルトに話しかけられた
「お前そんな手ぶら同然でゴブリン討伐してきたのか?それとも依頼を受けなかったのか?」
「ちゃんと依頼は受けてこなしてきましたよ。いきなりそんなことしたら俺の信用がなくなるじゃないですか。」
「あっまぁそうだな。」
俺は門を通りギルドに依頼達成の報告と魔石の換金をしに行った。
もちろん受付にはあのおっさんがいた。
「依頼達成の報告と魔石の換金をしに来ました。」
俺は受付のカウンターにゴブリン達の魔石を全部おいた。
「しっかり依頼をこなせたみたいだな。ところで装備はどこにあるんだ?まさか武器もなしでゴブリンたちを倒したわけじゃあるまいし...ってステータスが高いからできるのか...それにしてもこの魔石分のゴブリンを殴り殺すのは大変だったな。
じゃぁ魔石の鑑定をするぞ。まぁゴブリンの魔石だから大した値段には、ん?
おいこの魔石もゴブリンからとったのか?」
おっさんが持っていたのは鎧を着たゴブリンからとった青い魔石だった。
もしかしてきれいな色をしてるから高く売れるのかな?
「はい。それはゴブリン達の中にいた鎧を着た大きいゴブリンからとれた魔石です。」
そう答えるとおっさんは冒険者登録のときのような青い顔をして言った。
「これは”ゴブリンキング”の魔石だ。元々は普通のゴブリンのなかで稀に出てくる変異種で統率力が普通のゴブリンよりも高く力も強いためBランクの冒険者に討伐依頼を頼むものだ。だが今回はそもそも依頼を受ける冒険者がいなかったからゴブリンキングの存在も確認されずに依頼が残っていたんだろう。兄ちゃんが依頼を受けてくれなかったら他の冒険者に犠牲が出てたかもな。とにかくこれについてはもう少し話を聞かないといけないな。それとゴブリンキングを倒したのに報酬金が普通のゴブリン討伐の依頼と一緒だと兄ちゃんが可愛そうだからギルドからも討伐金を出しといてやる。まずはギルドマスターに会って話してもらわないとな。」
あのゴブリンやけに強いと思ったけど、変異種だったのか。Bランクの冒険者に普通は依頼をするということは俺は下手したらあそこで死んでたかもしれないのか。でも犠牲が出る前に倒せてよかったか。
それと二度目のギルドマスターの部屋...
あの部屋まで以上に遠いから行きたくないんだよ!
俺はまたおっさんにギルドマスターのところへと連れてかれた。
もちろん30分消費してだ。
「ナオトを連れてきたぜギルドマスターさんよ。」
「早く入りなさい!」
なんかエレシアさんすごい怒ってない?今から何を言われるのか怖いんだけど⁉
俺が部屋の中に入ると、とても疲れたような顔をしているエレシアさんと白い髪色のちっちゃい女の子がいた。
えっ?誰あの女の子?
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もしかしたら次も早めに投稿できるかもしれない。




