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うたた寝〜古代遺跡1階層〜

「ナオトっ‼こっちに戻ってきて!せっかく✗✗✗したん✗からっ!」


誰かの声が聞こえてくる。目が開けない。体が鉛のように重い。ここはどこなんだ?俺はさっきまでここで...何をしていたんだ?記憶がおかしい。どこかに引っかかって思い出せないのではなく、元から記憶が無かったかのようだ。俺は誰だ?何をしていたんだ?暗い、怖い、助けて...


その時、俺の手を誰かがつかんだ。そのまま俺は手を引かれてここから抜け出した。


「グッ⁉はぁはぁはぁ。」


肺の中に急に酸素が入り呼吸が苦しい。


「ナオト、大丈夫⁉記憶はしっかりある⁉」


テントの中で赤い髪の女の子が俺に話しかけてくる。この子は誰だっけ?今の状況がまだ頭に飲み込めない。俺は今まで何をしていたんだ?ここはどこだ?

すると頭に電気が走ったような衝撃がきた。俺はあまりの衝撃に頭を抱えてうずくまる。


「えっ⁉大丈夫?」


女の子の声も頭に入らない。記憶がものすごい勢いで頭に流れ込む。そして全ての記憶が頭に流れ込んだ。俺は目の前の女の子の顔を見る。


「アカネ、俺は大丈夫だ。記憶もしっかりあるから。」


「本当に?だったらさっきまでナオトが何をしていたのか言ってみて。」


「なんでそんな事を聞くんだ?まぁいいんだが。俺たちは古代遺跡を調査しに行く途中で、野営をしているんだろ?」


「よかった、ちゃんと覚えてた。」


アカネは安心したような顔をして息を吐く。


「なんでそれを今聞いたんだ?そろそろ遺跡に向かわないと時間がまずいだろ?」


「そうだね、アクルも寝てないでそろそろ行くよ。」


アカネが俺たちの仲間のアクルに声をかける。


「はぁ、もうちょっと寝かせてくれてもいいだろ。」


「文句は言わない。依頼の期限は来週まで何だから急がないと、違約金を払わないといけないことにっ‼」


俺がそう脅すとアクルは惜しみながらも起き上がった。アクルはタンカーなのでがっしりとした体に防具をしっかり着込んでいる。しかも結構イケメンでもある。アクルは世話になっている家族に恩返しをするために、冒険者になり仕送りをしている。他の仕事もあったと思うが、本人は冒険者のほうが田舎者でも稼げるし、憧れていたからなったと言っている。俺たちはテントを畳んでアカに預ける。アカは収納魔法を使えて少しの物は運べるのだ。なのでアカはサポート兼荷物持ちをやってもらっている。だが毎夜毎夜僕は妖精なのになんでこんなことを、と呟いていてうるさい。


「では〜、しゅっぱーつっ!」


「アカネは本当に元気だな。ここまで3日間歩き続けてるっていうのに。」


俺は愚痴をこぼす。今回の古代遺跡は行くのに距離がとても長く、行くだけでも日にちがかかるのだ。なぜこんな依頼を受けたんだろうか。報酬金は普通の依頼よりも遥かに高く目がいくものだったが、内容は危険な古代遺跡の最深部の調査だ。それに見合う報酬金ではあるが簡単に死んでしまうような罠がある遺跡だ。だがその依頼をアカネが見つけ、絶対にやるって言って聞かなかったのだ。本当に子供みたいだ。アクルもこの中では一番体力があるというのに疲れ切っている。そしてアカネはなぜか元気いっぱいなのだ。

本当に誰がこんな依頼をしたのだろうか。古代遺跡なんて大体は調べつくされているというのに。


そうこうしている内に俺たちは古代遺跡についた。ここまで来るのに計3日かかっている。依頼の期限は来週なため急いで調査を急がないと期限に間に合わない。


「わかってると思うが罠があるかもしれないから慎重に行くぞ。特にアカネはな?」


「うっうん!わかってるよもちろん!」


絶対わかってない人のセリフだな。まぁアカネにはアカがいるし大丈夫か。だけど俺は一つだけ確かめたいことがある。


「ちょっとだけ待っててくれないか?少しやりたいことがあってな。」


「早くしてね?遅いと置いてっちゃうからね。」


俺はその場から少しだけ離れた。


「ステータス表示。」


俺が確かめたいのはステータスのことだった。少しだけ記憶が混乱していたのもありステータスが正常なのか気になったのだ。


『<ステータス>


 マサノ ナオト

 HP 100/100

 パワー 245

 ディフェンス 273

 スピード 236


 <スキル>

 基礎能力上昇Ⅲ

 基礎能力が上昇する。

 上昇値:15


 法律貫通

 自身が悪人だと認識した者へ対するこの世界の法律は無効化される。


 等倍反射

 自身への攻撃・魔法を2倍にして跳ね返す。

 自身への攻撃とは殺傷能力のある武器で攻撃された場合のことである。

 相手が武器を持っていない場合は攻撃とみなさない。        


 <所持装備>

 森羅万象のガントレット


 パワー上昇Ⅴ

 装備中パワーのステータスが上昇する。

 効果値:25


 森羅万象

 火・雷・水の属性を持つ魔法が使える。

 火と雷の魔法は同時発動が可能。


 魔力循環

 魔石から魔力を生み出し続ける。

 使われていない魔力はガントレットに巡らせ、自動修復される。       』


もはや見慣れている青い画面。だが何かが引っかかる。ステータスはいつもどおりなのに違和感がある。何かがおかしい。だが違和感の正体がわからない以上悩んでも無駄だな。ステータスを閉じ、アカネとアクルの元へ戻った。


「ごめん、今戻った...」


アカネとアクルがいない。辺りを見渡しても誰もいない。遺跡の扉が少し開いている。もしかしてあいつら先に行ったのか?本当に置いてきやがったな。後であったら許さぬ。俺は少し憤りながら遺跡へと突入した。


「おい、本当に俺を置いていったな、ってうわっ⁉」


俺が叫びながら遺跡に突入するといきなり矢が飛んできた。しかしこれも【等倍反射】の対象なため矢は弾き返され発射装置へと帰宅していった。矢が急に戻ってきた発射装置は矢がつまり、もう矢を発射しなくなった。入ってすぐに矢が飛んでくるって危なすぎだろ。でも矢が飛んでくるのは古代遺跡ではまだ易しい方の罠なんだよな。


ここの古代遺跡は全部で5階層ある。階層の天井は高く階層ごとをつなぐのは一つだけしか無い階段だけだ。1階層は罠と迷路のまだ安全なエリアだ。だが問題は2階層からだ。2階層からは魔物がでてくる。しかも1階層下に進むごとに出てくる魔物が強くなってくるのだ。

なんで魔物が古代遺跡にいるかだって?それは古代にここを作った人が生け捕りにしてきたからだ。


俺のスキルと罠の相性のおかげもあり1階層は無傷で抜けれた。1階層の罠をまとめるとこうだ。さっきみたいな矢が発射されるトラップ。方向感覚がおかしくなる罠。(おかげで迷子になった。)典型的な落とし穴。底に槍のおまけ付き。(底には恐らく犠牲者のであろう血や服、骨が落ちていた。)まとめてみると罠が少ないが古代遺跡の本番は2階層からなのだ。

俺は2階層への階段を下り重い扉を開けた。

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